カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

黄粱の一炊

2016-01-25 00:21:44 | 依頼です、物書きさん。
褒められることに不慣れなお嬢様と狐憑きだと噂される巫女さんとの365分の1日の物語

 どうせ私なんかと言うのが口癖のお嬢様が誘われるままに神社で住み込み修行を始め、自分は掃除も洗濯も料理も出来るのだと自信を付けた。そして修行最後の日に一年間の世話になった礼を告げた時、もう大丈夫ですと笑った巫女は、実は彼女がこの神社に来てから半日も経っていないのだと教えてきて、それは本当だった。
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