嘘吐きな写真家とプライドがカス程もない良家の跡取りとの優しい嘘の物語
心霊写真が写っても仕事にならないし気味悪がられるだけなので、普段は加工ソフトを使って画面に映った幽霊を存在しなかったことにしておくのだが、うちの財産は俺の代で食い潰すというのが口癖の悪友と一緒に映った奴の爺ちゃんは、俺の夢枕に立ってまで奴に自分の存在を知らせ、心を伝えて欲しいと泣くので、とりあえず奴に写真を見せてやった。奴は大好きだった爺ちゃんの姿を見て少しだけ涙ぐんだが、それはそれ、コレはコレと言いきった。
あとは知らない。
心霊写真が写っても仕事にならないし気味悪がられるだけなので、普段は加工ソフトを使って画面に映った幽霊を存在しなかったことにしておくのだが、うちの財産は俺の代で食い潰すというのが口癖の悪友と一緒に映った奴の爺ちゃんは、俺の夢枕に立ってまで奴に自分の存在を知らせ、心を伝えて欲しいと泣くので、とりあえず奴に写真を見せてやった。奴は大好きだった爺ちゃんの姿を見て少しだけ涙ぐんだが、それはそれ、コレはコレと言いきった。
あとは知らない。