星と同じく夜の、しかも星と違って人間の狂的な精神面を象徴するこのカードは、実は逆位置の方が良い意味になるが、ルナテッィクと言う言葉の成り立ちを考えると、それも頷けるというものだ。
この世界の人間は往々にして一緒に同じ敵を叩いた相手を己の味方として認識する。故に彼は己の旗幟を明確にして徹底的に論敵と戦い、その結果多くの味方と更に多くの敵を得ることによって哲学者としての自分を順調に売り出した。しかし、そんな立身出世中の彼が運悪く愛したのは己の本音を隠したまま、相手次第で幾らでも己の姿を変えてみせる『幻の女』だった。
果たして、彼は彼女との愛を成就させることが出来るのだろうか?そして彼女の隠された素顔とは?
果たして、彼は彼女との愛を成就させることが出来るのだろうか?そして彼女の隠された素顔とは?