カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

括れない理由

2016-02-25 21:06:40 | 依頼です、物書きさん。
膨大な借金を抱えることとなった天才と自称「サンタクロース」の男との優しい嘘の物語

 金で回らなくなった首をいっそ括ってしまおうと準備していたら、いきなり現れた赤い服の老人に頼むから止めてくれと哀願された。何でも俺がこの先発明することになる機械によって、老人達の仕事内容が劇的に簡易化できるのだそうだ。そうしたら夢だった家族と一緒のクリスマスを過ごせるのだとか。
 
 新しい発明はまだ完成していないが、あの時俺が首を括らなかったのはそういう理由だ。 
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