カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

三十一冊目・『去りゆく出来心の子守歌』

2018-04-23 23:22:52 | サスペンスはお好きですか?
たかあきは『去りゆく出来心の子守歌』事件を解説してください。

 私の両親は優しかったが、育児という現実に耐えられるほど強くなかった。だから私は捨てられ、親戚の間をたらい回しにされたあと、一番皆の為だという理由で施設に送られた。幸か不幸かそれは真実だったらしく、そこで平穏に育った私は現在も平穏に生きている。ただ、子供の頃確かに両親が歌って聞かせてくれていた筈の子守歌は、もう全く思い出せない。
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