2012年梅雨に書いた「水ぬくい四万十川は」再掲です。
最高気温28度。
「きゃーきゃー!!わぁぁぁ・・・」
梅雨の晴れ間。南風にのって、子供たちのはしゃぐ声が我が家のベランダまでとどきます。
今夏も小学校のプールの時間がはじまったのです。
小さなプールの水温は、23~24度。今の四万十川も、同じくらいの水温。
そんなぬくく(あたかかく)水質もまだよい水が、四万十川の大きな魅力のひとつです。
南北に長く、気候の変化大きく、山深く、雨が多い日本には、たくさんの川が流れています(3万5000本)。
川はそれぞれに特徴があります(流れる場所の気候、地形、自然環境などの違いにより)。
四万十川の特徴のひとつは、穿入蛇行(せんにゅうだこう:おおきな蛇行曲線を描くながれ)です。
源流から河口まで川の高低差が小さい四万十川は、
クネクネと大きく曲がりながらゆったりとながれます。そのため川の水温が高くなりやすいのです。
真夏の四万十川の川面の水温は、30度前後(中下流域)。
目黒川や黒尊川など、支流の最下流域も、本流とほぼ同じくらいの水温になります。
(本流の真冬の水温は6~8度ほど)
ゆったりながれるということは、水が汚れやすいとも言えますが、
流域の人口がとても少ないこの川は、川の水もまだ比較的キレイなのです。
「四万十川がぼちぼち太うになってきた窪川町から河口まではまだ130キロメートルあるいうけんど、
そこと河口の標高差は100メートルしかない。
西土佐村の江川崎から河口までは40キロメートルで40メートルの差よ。
ほしたら、勾配はだいだい1000分の1いうことになりよるじゃろ」四万十川がたり 野村春松
*四万十川には、本流に家地川ダム、支流に津賀ダムがあります。
ダムは、ダム下流域の自然環境(水質、水量、生物など)に大きな影響を及ぼしています。
思えば、僕がカヌーツーリングデビューした長野の犀川は、アルプスの冷たい雪どけ水がながれる川でした。
真夏でも水温が低く、8月の終わりに半そでのウエットスーツを着てカヤックを漕いだものです。
水温が低い犀川には、カヤックに危険な人工の障害物も多く、
「うーん、沈はしたくないなぁ・・・」やや緊張して下ったことをよくおぼえています。
ちなみに、僕が学んだ老舗カヌースクールのプログラムは。
1 昼間は野尻湖でカヤック基礎レッスン
2 その夜は講義。
3 翌日は犀川に移動しカヤックツーリング
この基礎トレーニングを何度もやった僕は、カヤックの基礎技術をすっかりおぼえてしまいました。
(今、とても役だってます。仕事の関係でやったんだけど)。
日本一あつい真夏の四万十(2012年時)。最高気温35度オーバー。川面の水温30度。
・沈下橋からとびこむ・カヌーで沈する・水の掛けあいっこをする
・水のキレイな支流でシュノーケリング&手長エビさがし
・ライフジャケットで川をプカプカとながれる。などなど。
水があたたかくキレイな四万十川は、「バシャバシャ川遊び」もまた楽しい川なのです。
「夏の四万十川は、カヌーで下るだけじゃぁもったいない。
ゲストにその魅力である、ぬくくきれいな水をの~んびりと楽しんでもらいたい」
そんな思いから、アークでは少人数制のツアーをおこなっています。
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