アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

南の川から(気まぐれダイアリー)12月24日

2024-12-24 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 おはようございます。四万十は、晴れ。

(ひさしぶりに)早朝からおだやかに晴れわたっています。

川へ。ベタ凪の川は、水鏡。

冬ブルーの青空と白い雲、涸れ色の山を映して、ゆるゆると流れています。

透明度よい水中に見えるのは鯉のスガタだけ。他の魚たちは、淵に集まってじっとしているコトでしょう。

風のない川のうえは、冬の太陽のぬくさにみちていて、ついつい長っ尻(ながっちり)に。

澄んで冷たい空気を大きく吸いこみ、吐く。目を閉じて耳をすます。

聞えてくるのは、鳥たちの小さな歌、瀬音。甘ったるいホット缶コーヒが美味し。

のんびりぼんやりと川ですごしていると、あらっ、もう9時・・・。ハラヘッタ家に帰ろう。

♪静かな静かなイブの川♪ ここは、スローな時と川がながれるトコロです。

今日の最低気温は、1、0度。

 

 最高気温12、6度。午後も晴れ。

「凩やかぎり知られぬ星の数」

朝のおだやかな川はいずこ。

午後の川は、ピュウピュウ吹きはじめた北風に、岸辺はざわめき、水面は千々に波立っています。

今宵は、夜空高く吹きぬける寒風が、星をあざやかに揺らすでしょう(23日は下弦の月)。

 

日溜りのスロープをあがってきた、

郵便配達のお兄さんから郵便物を受けとる、とそのなかに喪中ハガキが(遅っ)。

差出人は、年上のバイク乗りの友人。そこには、こんな手書きのメッセージも。

「いつかまた、星空の下、一緒に焚き火をしながらバーボンを飲もうぜ!旅バナシを肴に」

 

ベランダで、コーヒーを飲みながら、ふたたびハガキを手にとった。

彼と出会ったのは、25年ほど前。東北で「岩魚釣りキャンプバイク旅」をしてたときのコト。

そのときの野営時に、彼がしたこんなハナシをなつかしく思い出す。

 

「・・・俺は、せっかくの長い休みに、人が多いキャンプ場や宿にわざわざ泊まらない。

そういう施設は、ウルサイし規則がおおく不自由だから。

ふだん、地域や会社、家族など、さまざまなニンゲン関係のしがらみのなかで生きているだろう。

だから、たまの長い休みは、ひとりっきりで過ごしたいのだ。

人が少ない自然のなかにひとりバイクで行き、テントを張り、風にふかれ、雨にうたれ、

好きなだけ寝て、好きな物を食べ飲み、孤独な時間を楽しむ。何日も。

ハナシがしたくなれば、地元の人と話すし、ときには、一緒に酒も飲んだりもする。

そして、リフレッシュして、また街の暮らしにもどるのさ」

それは、あなたは何故、ぼっち野宿旅(キャンプ旅)を好むのか?との質問への返答。

気ままな一人旅を好む僕は、たちまち彼と意気投合した。岩魚をつまみに、バーボンを飲みながら。

 

さて、もういくつ寝るとお正月。年末年始の連休にはいる方もおおいかと思います。

街をぬけだしても人混みは、ノーサンキュー。

「豊饒な孤独の時間」を、ぼっち野宿旅(キャンプ旅)で過したい人は、

冬の四万十川の川原やキャンプサイトも、なかなか良いですよ。

スローな時と水が流れる川には、ほぼ誰っちゃおらず。とても静かに過ごせます。

冬の川は、強い北風がよく吹きます。時に沈下橋から人が吹き飛ばされそうなほどの。

使用するテントは、山岳用のテントがベターです。

 

「冬の四万十川はまっこと静かよ。紅葉に染まった山も色を落として、

川の水も落ち着いた色になる。動くもんといったら、

薪で風呂を焚く家の煙と越冬に来よった渡り鳥ぐらいのもんじゃろ」野村春松

画像は、豪州。ケープヨークルート(上)ナラボールート(下)。


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