南回帰線(冬至の物語と言葉)
いつかの冬至に書いた旅雑文です。期間限定公開終了。
最高気温15度。
今日もまた、フィールドとはあまり関係ないザレゴトを書いてますので・・・。
お気に召さない方は読み飛ばしてくださいね。
冬至の四万十の空はサッパリ晴れて、北西の風が強いけど陽ざしがぬくい。
はるか遠い南回帰線上の太陽は、南の空の低いところを移動してゆく。
北半球は、一年でもっとも昼間が短い日。
僕は、サヨナラをいいたい日。(オフシーズンの長く寒い夜に)うつむき、冷えてしまったココロに。
年賀状をだしに、中村の街の郵便局まで自転車を走らせる。
近所にも郵便局はあるけど、トレーニング(ダイエット?)もかねての往復30キロ。
行きのルートは、多少のアップダウンはあるものの、全体的に見ればゆるーい下り。
北西の強い季節風にグイグイと背中を押されながら、四万十川沿いの道をスイスイとゆく。
木漏れ日の林道に、あざやかに赤く輝くツバキの花。
陽のあたる道の上で、かろやかに踊るハクセキレイ。
鳥は、そっと近づいてもなかなか逃げず、ダンスに夢中だ。
帰りのルートは、全体的に見ればゆるーい上り。
行きとは逆に、北西のきつい風が壁となり、ペダルをきつく漕いでも思うように進まず思わず汗だくに。
そして日陰に入れば、かいた汗は、一気にグイーンと冷えてしまう。
午後は、べランダのコットの上にころがり、下半身をシュラフに突っ込み本を読む。
元気がでないときに読む本のなかから「夜間飛行」をチョイス。
「第二次大戦末期、ナチス戦闘機に撃墜され、地中海上空に散ったサン=テグジュペリ。
彼の代表作である『夜間飛行』は、郵便飛行業がまだ危険視されてた草創期に、
事業の死活を賭けた夜間飛行に従事する人々の、
人間の尊厳を確証する高邁な勇気にみちた行動を描く。実録的価値と文学性を合わせもつ名作」
文庫本から引用。
ちなみに著者は、「大切なものは目には見えないんだよ、心で見なくては」
のセリフも印象的な「星の王子様」の作者でもある。
物語を読みすすめれば(生と死の狭間で誇りと勇気をもって)
黎明期の夜間飛行事業にうちこむ男達の生き方に、ジワリと心があたたかくなる。
読み終えて本の裏表紙をふと見る、とある文字が書きなぐってあった。
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