最後のひと登り。
やはり渋滞は緩和されていなかった。冷夏のため登山客の少なかった富士山、数日続いた雨の後の久々の登山日和。
山頂近くは本当に渋滞していた。
みな、ご来光を見ようと日の出時間に合わせての登山なのだ。
遂に我々も、杖軍団と一緒に立ち往生(涙)。
つ~か、トコトコと小股リズムで進む分にはOKなのだが、なまじ立ち止まると逆に辛いのだ。
マジ、ここまで来ると空気薄いし。立ってカラダ支えるだけでシンドイ。息が切れる。
なるほど、これがマッチョが言った辛さなのね。脅しほどじゃないにせよ、辛い事は辛いなぁ。
そ~いや、さっき若い2人連れカップルの女のコの方が泣いてて、男がなだめてたよなぁ。
「もう登れな~い、シクシク」って感じかな。
まぁ、女連れで来るトコじゃないよなぁ。
―――なんて、黙々と歩いて。山小屋の脇の狭い道を歩いたら、手すりも柵もないので腰が引け(笑)。
「ここで強風吹いたら転落じゃん。泣いてた女のコの気持ち分るなぁ・・・」なんて。
言いながら行列の脇を登って。「急ぐ人は右を行って下さ~い。ゆっくりの人は左へ寄って下さ~い!」の声に従い、「もう待ってられん」と岩肌を登る。
そうこうしてるうちに、鳥居が有って。
そこを潜ったら先行者が休んでて。団体のガイドさんが「お疲れさま、頂上ですよ!」と声を掛けている。
やった―――!!!登り終えた―――!!!
・・・ありゃ、マッチョが居ないぞ?
なんて思っていたら、S氏に続いて大きな身体が暗闇から現われる。山では その身体、ハンデだったのね。
私もサスガにグッタリだが、マッチョは もっとグッタリ。
それでも所用時間は、約5時間半。上々の出来だと。職場の若いのが8時間かかったとか言ってたからな。
よろこぶ間もなく強風が。ペッペッ!砂が口に!そして頬に当る!目が痛てぇ!
ニットキャップの上にウィンドブレーカーのフードを被っているのだが、砂が「ビシビシ」と当る音がする。
寒さに震えながら頂上の山小屋へ。始めは軒下で震えていたのだが、奥が空いてると聞き店内へ。
入ったら何か頼まなきゃな、と思うも何も食う気はしないし。前でラーメン食ってる若者が精悍に見える。つ~か、高いぞラーメン。900円か?並で800円か?
気がついたら座敷席みたいなトコロでマッチョ大の字。
それならとオレも大の字。
さすがに疲れた。空気薄いせいか少し朦朧。店員が注文取りに来たら、どうしよう?豚汁でも頼むか?それでも今食ったら吐きそうだ。
なんか胸のムカムカが増殖してるぞ?ガス臭いって言うか、ここ練炭でも使ってるのか?オレ、軽い一酸化中毒か?単に山頂近くで無理したから酸欠起こしてんのか?
なんて考えてたら「ベンチの方~!立って上らないでくださ~い!」「上らないで~!」の声。
「オレ等か?いや、オレ等は立ってないぞ、寝てるぞ」なんて朦朧としながら考えてると「御来光で―――す!!」の掛け声が。
人々が日の出方向に駆け出して行く気配が。それとともに「君が代」が流れ出した!
「御来光館」が流しているのか、しかし音響機器が古いぞ!音割れてるぞ!途上国の国歌みたいだぞ!
私も重い身体を起こして表に出た。
そして叫んだ。
「マンセ――――――!!!」(←違うだろっっ!!!)
やはり渋滞は緩和されていなかった。冷夏のため登山客の少なかった富士山、数日続いた雨の後の久々の登山日和。
山頂近くは本当に渋滞していた。
みな、ご来光を見ようと日の出時間に合わせての登山なのだ。
遂に我々も、杖軍団と一緒に立ち往生(涙)。
つ~か、トコトコと小股リズムで進む分にはOKなのだが、なまじ立ち止まると逆に辛いのだ。
マジ、ここまで来ると空気薄いし。立ってカラダ支えるだけでシンドイ。息が切れる。
なるほど、これがマッチョが言った辛さなのね。脅しほどじゃないにせよ、辛い事は辛いなぁ。
そ~いや、さっき若い2人連れカップルの女のコの方が泣いてて、男がなだめてたよなぁ。
「もう登れな~い、シクシク」って感じかな。
まぁ、女連れで来るトコじゃないよなぁ。
―――なんて、黙々と歩いて。山小屋の脇の狭い道を歩いたら、手すりも柵もないので腰が引け(笑)。
「ここで強風吹いたら転落じゃん。泣いてた女のコの気持ち分るなぁ・・・」なんて。
言いながら行列の脇を登って。「急ぐ人は右を行って下さ~い。ゆっくりの人は左へ寄って下さ~い!」の声に従い、「もう待ってられん」と岩肌を登る。
そうこうしてるうちに、鳥居が有って。
そこを潜ったら先行者が休んでて。団体のガイドさんが「お疲れさま、頂上ですよ!」と声を掛けている。
やった―――!!!登り終えた―――!!!
・・・ありゃ、マッチョが居ないぞ?
なんて思っていたら、S氏に続いて大きな身体が暗闇から現われる。山では その身体、ハンデだったのね。
私もサスガにグッタリだが、マッチョは もっとグッタリ。
それでも所用時間は、約5時間半。上々の出来だと。職場の若いのが8時間かかったとか言ってたからな。
よろこぶ間もなく強風が。ペッペッ!砂が口に!そして頬に当る!目が痛てぇ!
ニットキャップの上にウィンドブレーカーのフードを被っているのだが、砂が「ビシビシ」と当る音がする。
寒さに震えながら頂上の山小屋へ。始めは軒下で震えていたのだが、奥が空いてると聞き店内へ。
入ったら何か頼まなきゃな、と思うも何も食う気はしないし。前でラーメン食ってる若者が精悍に見える。つ~か、高いぞラーメン。900円か?並で800円か?
気がついたら座敷席みたいなトコロでマッチョ大の字。
それならとオレも大の字。
さすがに疲れた。空気薄いせいか少し朦朧。店員が注文取りに来たら、どうしよう?豚汁でも頼むか?それでも今食ったら吐きそうだ。
なんか胸のムカムカが増殖してるぞ?ガス臭いって言うか、ここ練炭でも使ってるのか?オレ、軽い一酸化中毒か?単に山頂近くで無理したから酸欠起こしてんのか?
なんて考えてたら「ベンチの方~!立って上らないでくださ~い!」「上らないで~!」の声。
「オレ等か?いや、オレ等は立ってないぞ、寝てるぞ」なんて朦朧としながら考えてると「御来光で―――す!!」の掛け声が。
人々が日の出方向に駆け出して行く気配が。それとともに「君が代」が流れ出した!
「御来光館」が流しているのか、しかし音響機器が古いぞ!音割れてるぞ!途上国の国歌みたいだぞ!
私も重い身体を起こして表に出た。
そして叫んだ。
「マンセ――――――!!!」(←違うだろっっ!!!)