あるBOX(改)

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「花やしき」の経営会社、破綻

2004年01月21日 | 生活
国内最初にジェットコースターを導入した遊園地、「浅草花やしき」の経営会社が、約82億円の負債を抱えて東京地裁に会社更生手続きを申し立てたらしい。

古くは1853年、まず「花やしき」は庭園として誕生したそうで。途中で遊戯アトラクションを導入、今で言う「遊園地」として形態を変えながら、昨年150周年を迎えた「好事家の間では大人気(笑)」の老舗遊園地なのだが。

結局、経営会社「トーゴ」の経営悪化の煽りを食った形らしい。

今回知ったが「トーゴ」ってメーカーは、ジェットコースター製造で国内最大手だったらしいが。ここ数年は、国内の遊園地閉鎖が続いて、遊戯機械の注文が大幅に減少。売り上げもピーク時に年商120億円あったモノが、10分の1近くまで減少して製造からも撤退していたそうな。

ただ、好事家のお陰もあり(笑)、「花やしき」その物の経営は存続可能とされ、会社更生法を適用して経営再生を図るとの事。

まぁ、年間40万人の集客があるって話だから(←好事家だけじゃないじゃん!)。なんとか現在の形態は維持して貰えるんじゃないでしょうか?

多くの遊園地が経営不振で閉鎖され、なんか寂しいモノを感じるここ数年。
特に向ヶ丘遊園の閉鎖は悲しかった。あそこには「ブースカランド」があったし。「ウルトラマンショー」の合間にブースカが良い子の皆さんと交友を深めてたし。ワタシも記念撮影撮らせて貰ったし。なぜか泣いてたし。
丘の途中の お花畑もキレイだったし。丘の上の蕎麦屋さんは藁ぶき屋根で雰囲気あって見晴らし良かったし、「あぁ素晴らしき仲間たち」とか言った対談番組の収録やったハナ肇さん等のサイン飾ってあったし。

今どうなっているんだろう向ヶ丘遊園跡。

―――で、「花やしき」だが。
ここも雰囲気ある遊園地で。つ~か「雰囲気だけ」と言ってもイイ(笑)遊園地で。
ぶっちゃけ古い、チープ、アナクロな遊園地。

最近はワザと「昭和な雰囲気を打ち出した」テーマパークも多いが(食物テーマパークに多い)。ここは、それ以前に「昭和」(笑)。
打ち出さなくてもアナクロ。

隣の敷地ギリギリを擦りぬけるジェットコースター(笑)。隣ったって住宅地だからフツーのコンクリ塀だし。植木みたいなのに当たりそうで、別な意味でスリリング(笑)。
メーカー直営だっただけに「初期型」なジェットコースターは走行中に「カタカタ」と揺れ、そう云った方面でも「スリリング」(笑)。間違っても「回転」なんてしない。した時は終わりです(笑)。

よって恐いジェットコースターが苦手の私も雰囲気で乗れた。

アトラクション・ステージではチンドン屋さんが演奏。終わったらチンドンな格好で、そのまま移動(笑)。時には演奏しながら移動。

それもまた「江戸情緒(?)」あって良かったし。

今はどうか知らんけど、以前は休日(?)の夜は入場無料だったし。
「雷5656(ゴロゴロ)会館」で落語見て、ハケた後に立ち寄ったりしたっけ。何にも乗らなきゃタダだったし(←オマエのようなヤツが経営圧迫してるんじゃん!)。

その頃付き合ってたオンナと行った記憶あるなぁ・・・。

そういや職場の「ZAPPAマニア」も感慨深か気で。
「むかし浅草国際劇場でバイトしてた頃、良く寄ったなぁ・・・」なんて遠い目を。

「それって、ZAPPAが来日公演やった会場だからでしょう!?」って言うと。

「上京したてで初めての大道具バイト、今から思えばミーハーな理由だったな~。『これがザッパが踏んだ舞台か!!』って言って感激してたな~」と、これまた遠い目。

*ちなみに浅草国際劇場でのザッパ・コンサートは「内田裕也プロデュース/浅草最大のロックショウ」として、76年の2月に四人囃子やコスモスファクトリー等の国内バンドと共に行われたのでした

う~ん、オレも好きだが この人はトコトン筋金入りだ(笑)。
それにしても何ちゅう職場だ。

―――そんな歴史ある(笑)浅草。
浅草寺も仲見世も良いです。ぶっちゃけウチのデートコースでした(照)。

その「もう一つの象徴/花やしき」。
残して行きましょうよ、こんな味のある遊園地。