プロボクシング【WBC世界バンタム級タイトルマッチ】
代々木第二体育館
予想通り、元世界王者の挑戦者は序盤から前に出て右をリード代わりに当ててきた。
山中の左を警戒し、動かし続ける頭は踏み込み時には下げた状態。
踏み込んだらクリンチ。そこからも手を出し続けペースを奪う。
4回までの判定では2名がイーブンでありながらも1名は挑戦者がまさった。
それでも2Rには山中の左で一瞬挑戦者が腰砕けになりかかるなど、一発で
形勢を引っ繰り返す予兆はあった。
ダウンを奪った7Rも、途中までは挑戦者優位だった。
左フックで一瞬王者の上半身が沈み、ピンチと思われたが、カサに掛かって
攻めてくるスリアンに左・右・左と立て続けに鋭利なパンチをヒット。
あっという間に挑戦者を薙ぎ倒してしまった。
いや~、さすがと感じ入りました。
相手に掻き回されながらもリードパンチを繰り出し続けた効果もあっただろう。
勿体無かったのはカウント中に相手に近寄り、レフェリーの注意を受けてしまった事。
まるでジャック・デンプシーvsジーン・タニー第二戦の再現みたいなシーン。
1度レフェリーはカウントを中断し山中をニュートラルコーナーに
下がらせるも、またリング中央まで出て行ってしまい、せっかくの
チャンスタイムをロスしてしまった。
レフェリーはルールに則って注意を与えてるんだから、同じ行為を繰り返したら
なかば意地になって言うコト聞かせようとしますよ。
ダウンした方からすると回復するのに1秒でも欲しいトコロだから、
あそこは冷静になって欲しかった。
それでも
8回には左ストレートで仰向けに倒し、9回にはボディーブローで
カクンとヒザを落とさせるなど、3R続けて見事な左強打で倒しのは
さすがだ。
しかし、佐藤洋太との試合でも脅威の粘りを見せたスリアンは
タフだった。
クリンチや反撃で王者の追撃を寸断。
右を叩きつけて王者に天井かせ観衆をヒヤリとさせるシーンも作った。
山中は「効いたパンチはなかった」と言ったが、相手の右で一瞬
ダメージを受けたように見えたし、その辺のタフネスは未知数と
言えそうだ。
攻撃の成長度で言えば
ダウンも単発ではなく、右を連打に交えてのモノで、そこら辺の
課題克服は成されていると言えるでしょう。
あと、やっぱり防御もバリエーションが欲しいですな。
※統一戦やって世界王者のパンチを躱し切れるか不安・・・
ただし、試合としては熱戦で
具志堅用高に並ぶ世界戦6連続KO記録こそ逃したが、
逆にダウンを奪った後の
スリリングなパンチの交換は見応えがあり、見る者を
十分魅了する試合だったと言えるでしょう。
まずは防衛を祝福し、益々の成長を祈りたいです。
代々木第二体育館
予想通り、元世界王者の挑戦者は序盤から前に出て右をリード代わりに当ててきた。
山中の左を警戒し、動かし続ける頭は踏み込み時には下げた状態。
踏み込んだらクリンチ。そこからも手を出し続けペースを奪う。
4回までの判定では2名がイーブンでありながらも1名は挑戦者がまさった。
それでも2Rには山中の左で一瞬挑戦者が腰砕けになりかかるなど、一発で
形勢を引っ繰り返す予兆はあった。
ダウンを奪った7Rも、途中までは挑戦者優位だった。
左フックで一瞬王者の上半身が沈み、ピンチと思われたが、カサに掛かって
攻めてくるスリアンに左・右・左と立て続けに鋭利なパンチをヒット。
あっという間に挑戦者を薙ぎ倒してしまった。
いや~、さすがと感じ入りました。
相手に掻き回されながらもリードパンチを繰り出し続けた効果もあっただろう。
勿体無かったのはカウント中に相手に近寄り、レフェリーの注意を受けてしまった事。
まるでジャック・デンプシーvsジーン・タニー第二戦の再現みたいなシーン。
1度レフェリーはカウントを中断し山中をニュートラルコーナーに
下がらせるも、またリング中央まで出て行ってしまい、せっかくの
チャンスタイムをロスしてしまった。
レフェリーはルールに則って注意を与えてるんだから、同じ行為を繰り返したら
なかば意地になって言うコト聞かせようとしますよ。
ダウンした方からすると回復するのに1秒でも欲しいトコロだから、
あそこは冷静になって欲しかった。
それでも
8回には左ストレートで仰向けに倒し、9回にはボディーブローで
カクンとヒザを落とさせるなど、3R続けて見事な左強打で倒しのは
さすがだ。
しかし、佐藤洋太との試合でも脅威の粘りを見せたスリアンは
タフだった。
クリンチや反撃で王者の追撃を寸断。
右を叩きつけて王者に天井かせ観衆をヒヤリとさせるシーンも作った。
山中は「効いたパンチはなかった」と言ったが、相手の右で一瞬
ダメージを受けたように見えたし、その辺のタフネスは未知数と
言えそうだ。
攻撃の成長度で言えば
ダウンも単発ではなく、右を連打に交えてのモノで、そこら辺の
課題克服は成されていると言えるでしょう。
あと、やっぱり防御もバリエーションが欲しいですな。
※統一戦やって世界王者のパンチを躱し切れるか不安・・・
ただし、試合としては熱戦で
具志堅用高に並ぶ世界戦6連続KO記録こそ逃したが、
逆にダウンを奪った後の
スリリングなパンチの交換は見応えがあり、見る者を
十分魅了する試合だったと言えるでしょう。
まずは防衛を祝福し、益々の成長を祈りたいです。