あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

井岡vsペレス、高山vs大平

2015年01月03日 | ボクシング
12月31日、大阪市ボディメーカーコロシアム
◆プロボクシング・フライ級10回戦

井岡一翔(井岡) KO5R ファン・ピエロ・ペレス(ベネズエラ)

元世界2階級王者の井岡一翔(25才)が、世界3階級制覇前哨戦に臨み、
元WBA世界フライ級暫定王者のペレス(33才)を第5R2分9秒でKO。
念願の3階級制覇挑戦にキャリアを一歩進めた。

序盤はリードを付いての探りあいだったが、第4Rに井岡の有効打でペレスの
左目上がカットすると試合が動き出した。

5回には互いにボディーを打ち合い、「相手もなかなか実力者だぞ」と
思っていたら、井岡の右ストレートが一閃!

倒れたペレスは立ち上がれず、そのままテンカウントとなった。

ミニマム級、ライトフライ級に続き3階級制覇を狙って2014年5月に
IBF世界フライ級王者のアムナト・ルエンロン(タイ)に挑戦した井岡だったが、
結果は相手のリーチと思わずキレあるパンチの前に1-2の判定負け。
プロ15戦目で初黒星を喫していた。
9月にパブロ・カリージョ(コロンビア)に判定勝ちして再起しており、
世界ランカー連戦で復活を示している。

井岡の戦績は17戦16勝(10KO)1敗。
ペレスは29戦20勝(14KO)8敗1分けとなった。


同日同会場ではダブル世界戦も開催された。

◆IBF・WBOミニマム級王座決定戦

高山勝成(仲里) TKO7R 大平剛(花形)

高山は日本初の主要4団体順次制覇を成し遂げた。
テンポ良くボクシングを進める高山、ボディブローや右フックで動きが
鈍くなった大平を連打で煽る。

7回中盤にはロープ際へ追い詰めてダース単位のパンチを打ち続ける猛ラッシュ。
レフェリーが試合を止めると大平は力なく うなだれた。

堂々の戦いぶりと詰めの連打で魅せた高山、これで戦績が
36戦28勝(11KO)7敗1無効試合。

大平は18戦11勝(1KO)4敗3分けとなった。

リナレスは3階級制覇

2015年01月03日 | ボクシング
プロボクシング
WBC世界ライト級タイトルマッチ12回戦
12月30日 東京体育館

WBCライト級1位:ホルヘ・リナレス(29歳/帝拳=ベネズエラ)が
同級2位ハビエル・プリエト(28歳/メキシコ)を4回1分50秒でKO。

好漢リナレス、悲願の3階級制覇。
WBCフェザー級、WBAスーパーフェザー級に続く王座獲得の後、
ライト級では身体負けというか相手の圧力に押されて崩れるシーンが
多かったが、
29歳になって身体もライト級に順応したか、押されても
強打で引っくり返すパンチング・パワーとキレを装備した印象だ。

ベネスエラーノ独特の柔軟性は感じさせないリナレスだが、それに反して
強打者振りを発揮しているのは周知の通り。

身体の硬さに起因する打たれモロさも玉にキズ。これもライトでの奪取を
妨げていたが、いまさら柔軟性を求める事もしないんでしょうな。
※私は今からでも習得して欲しいと思ってますが・・・

プリエト戦でも序盤はスピードで優位に立ったが、
相手がプレスを強めるとロープに押されるシーンも出始めた。

これまでメキシカンに敗れたパターンに嵌り始めたのかと思わせた第4R、
隙を見たリナレスはワンツーを一閃!
プリエトは後頭部を抑えて仰向けにダウンしたまま立てず。
リナレスは遂に3冠獲得のシーンを迎えた!!

後頭部への反則打ではなかったが、敗者は被弾の衝撃で後頭部に
ダメージを覚えたのだろう。

これまた衝撃のシーンだった。

試合前も勝った後も流暢な日本語で心情を語ったリナレス。
本当に勝てて良かったなぁと思う。

おめでとう、リナレス!
Muchas felicidades、Jorge Linares!