あるBOX(改)

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生頼範義さん死去

2015年10月27日 | 生活
世界的イラストレーター生頼範義(おうらい・のりよし)さんが
10月27日、肺炎のため宮崎県の病院で亡くなられた。
79歳。

1935年生まれの生頼さんは、2011年に脳梗塞で倒れられ、
息子さんのオーライ・タロー氏(画家)のサポートで、リハビリ中だった。



昨年、拙ブログで「在住されている宮崎県で個展が開催中」と
して生頼さんへの思いなどを書き記し
「あの緻密なタッチの再現は難しいかも知れないが、ラフでも
良いからリアルタイムの生頼絵が見たい・・・」と願望を
吐露した私でしたが

http://blog.goo.ne.jp/aru-rodgers/e/ed75b582f700a0daf2b1438693d566c8

それが実現する事はなく、本当に残念な訃報となってしまいました。

孤高の画伯ともいえた生頼さん。
スターウォーズのポスターなど、一枚絵へ載せる情報量の物凄さは
圧巻の一言だった。

普通あれだけ登場人物を盛り込んだらアウトです。
モブじゃないんですから、主要人物ですから。
並の絵描きだったら「ゴチャゴチャ描き過ぎ。スケールダウンする」
・・・と、NG出されちゃいます。



しかし生頼絵は違う。
(原画の大きさもあるだろうが)まるでスケールが損なわれていない。
スターウォーズ以外でも「情報・世界観の詰め込み」は生頼絵の特徴に
なっているが
筆致で魅せてしまう、その「緻密な荒業」には感動するしかなかった。

「青き地球、そして宇宙」が常識だった時代に
宇宙を、そして地球を緑で描いた色彩も圧巻でした。
常識をも覆した凄い人でした。



通夜は、28日午後7時から。
告別式は、29日午後0時10分から。
いずれも、宮崎市のプリエール宮崎花ヶ島の杜で
執り行われるとの事。

生頼先生の御冥福を心より御祈り申し上げます。
素晴らしい絵の数々、本当に有難う御座いました。