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あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

絵本作家の加古里子さんが死去

2018年05月07日 | 生活
「だるまちゃんとてんぐちゃん」等で有名な絵本作家の
加古里子(かこ・さとし)さんが死去された。
92歳。



工学博士で自然科学にも精通した加古さんの絵本は、
子供と一緒に読む大人にも勉強になったし

素朴な絵ながら「パンもカラスも同じものは二つとない」
細かさにも驚かされた。



高齢だったが生涯現役とばかりに、91歳で「だるまちゃん
シリーズ」最新作を発表。

その創作意欲も私にとっては尊敬の対象となっています。
加古先生、ありがとうございました。

のんちゃんが「総員玉砕せよ!!」あとがきを書く意味

2018年05月07日 | 漫画
のんちゃんが水木しげる全集の『総員玉砕せよ!!』のあとがきを…。

「戦争もの」と距離を置いていた筈の彼女が『この世界の片隅に』を
経て戦場の狂気を描いた壮絶作に名を連ねるとは…!


驚き以外なに事も無かったのですが、『この世界の片隅に』関連で
考えると色々と意味が出てくる気がするのです。

のんちゃんが後書きを担当した事が「この世界の片隅に」の描写が
甘い…という声への回答になるのでは?

そんな気がするのです。

「もっと戦時中の現実は厳しかった」「壮絶だった」

しかし片渕須直監督は当然そういう事はご存知だろう。
優しい絵柄で覆い尽くしている要素。あとは自らの考えて調べ、
知って欲しい…。



そして「次」が開かれる。
今、のんちゃんの導きが示された。

私自身も実際体験した身ではないし、大した知識も見識も無いが、
それでも父母から戦時中の話は聞いたし、少年飛行士の研修中に
終戦を迎えた父からは特攻で散った先輩たちの言葉を聞いている。

私より若く、戦争を身近に感じられない人は、これを機会に知って
欲しいと思います。

のんちゃんが水木しげる先生の「総員玉砕せよ!!」あとがきを担当

2018年05月07日 | 漫画
正式には「水木しげる漫画大全集』最終巻「総員玉砕せよ!!他」 ですが。

故水木しげる先生の『総員玉砕せよ!』は、終戦間際、南方の密林、極限の
戦場を描いた壮絶作として有名な漫画で。



実際の戦争体験ある水木先生が描いた「90%以上は事実」と言わしめる作品。
漫画の主人公は壮絶な最期を迎えるが、水木先生は片腕を失って帰還された
事が異なるぐらいだ。

私が実家で保管してるのは、『狂気の戦場/総員玉砕せよ!』(初版)



勇壮な戦闘なく、飢えとビンタと慰安婦と…。

水木ペーソスこそ生きてるが、最後は望みなき総攻撃から白骨化していく
日本兵の描写が凄まじい。



政岡としや先生の「飢餓」戦場と双璧!(人肉食を描く衝撃の劇画だった…)

「戦争もの」と距離を置いていた筈の“のんちゃん”が『この世界の片隅に』を
経て戦場の狂気を描いた壮絶作に名を連ねるとは・・・!

そう驚いたものです。



「この世界の片隅に」において、石になって帰ってきた鬼ィちゃん。
戦地では誰かも分からんようになったのか・・・。

『ゆきゆきて神軍』トークショーで原一男監督は、南方戦線が極限状態となり
人肉食が始まった時期を具体的に語った。



家に帰れば『この世界の片隅に』映画パンフレットに、作品上の年表がある。

捲れば比較する事は可能だ、可能だが・・・私は怖くてパンフレットを開く事は
出来なかった。