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ドーピング違反の尾川堅一に1年間停止処分

2018年06月01日 | ボクシング
発表は5月28日
日本ボクシングコミッション(JBC)より。

IBFスーパーフェザー級王座決定戦で勝利した後に
ドーピング違反が判明した尾川堅一(30才/帝拳)の
プロボクサーライセンスを1年間停止した。

停止期間は試合翌日の昨年12月10日から。

JBCは「世界戦で日本選手がドーピング検査で処分を
受けた事は、日本ボクシング史上一度もない。ファンの
信頼や社会的なボクシングに対する信頼を揺るがす結果と
なった」と理由を説明したという。

尾川選手は、昨年12月9日に米・ラスベガスで行われた
世界戦に判定勝利したが、試合前のドーピング検査で陽性
反応を示したことが、今年1月に発覚。

試合を管理したネバダ州コミッションは尾川選手を6カ月
間停止処分とし、世界戦も無効試合と裁定。
IBF王座獲得そのものも認めなかっが、国内からはより
厳しい裁定が待っていたワケだ。



昨年12月にアメリカのリングでIBF世界スーパーフェザー級
王座獲得、ベルトを手に揚々と帰国した尾川堅一だったが。

今年の初頭に、尿検査において筋肉増強効果があるテスト
ステロンの陽性反応が出たことが判明。

以降、尾川選手への処遇が審議されてきたが、国内外で
厳しい裁定が下されてしまった。

海外での、しかもラスベガスでの世界王座奪取は日本選手
初の快挙だったが。

ベルトはおろか試合をした事実そのものが公式記録から
抹消される事になるとは・・・。
※世界王者としての技量を今後証明する必要もあったのに。

「アトピー治療の塗り薬が原因ではないか」と潔白を主張
してきた尾川陣営にとって、最悪の結末になってしまった。

日本人アスリートは、元々ドーピングに手を染めるという
意識が薄く、尾川が故意に摂取したとは思えないが、寧ろ
服用薬のチェックが甘い事が露呈してしまった。

体重オーバーやドーピングで試合成立に問題が相次いで、
JBCが「示しをつけるため」厳しい処置を下したのだろう。

練習場所の使用まで禁じられてる訳ではないのだから、
尾川選手には再起に向けての練習を積み重ねて欲しい。