都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

旧カフェー「大賀」

2018-12-26 | 江東区  
旧カフェー「大賀」(旧洲崎遊廓 大賀楼)
所在地:江東区 東陽1-38
構造/階数:木/2F
建設年:戦後
解体年:2011.3の東日本大震災で損壊したため、同年秋に解体。
備考 :洲崎_(東京都) - Wikipedia
Photo 2002.11.6

 洲崎は1888(明治21)に根津から移転してできた遊郭。戦前の建物は第二次大戦時の空襲で焼失したが、戦後は「洲崎パラダイス」として、1958(昭和33)の売春防止法施行まで赤線として存続した。

 Wikipediaによれば、大賀楼は洲崎遊廓の中でも一等クラスの店だったという。戦後は特殊喫茶店として洋風店舗が建てられ、カフェー「大賀」となった。売春防止法施行後は他の店同様、ここも普通のアパート「大賀荘」になった。ただこの建物では屋号の「大賀」の文字がそのまま残されており、写真の頃は区議会議員の事務所としても使われていた。


 Photo 2009.8.1

 1枚目の写真にはわずかに見えているが、ベースは木造瓦屋根の2階建て。コーナー部分はモルタルの壁面を建てて洋風に見せている。


 北側から Photo 2009.8.1

 増改築を経ていたのだろうか、側面から見ると妙に複雑な外観をしていた。複数の入口を持つ建物だったのかもしれない。


 Photo 1995.11.18

 コーナー部には黒い豆タイルを張った丸柱、庇もカーブを描いている。2階壁面にも丸い付け柱があり、洋風のお洒落な外観。

 東日本大震災で損壊したため、その後解体されたそうで、跡地には現在は3棟の家屋が建っている。

Tokyo Lost Architecture  
#失われた建物 江東区  #商業系  #遊興施設 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする