昨年のウォーキングのコースにもなっており、
気になりながらもスルーしたのですが、
今回は、童歌「通りゃんせ」のコースでもあり、
昇ることにしました。
(写真は昨年の11月撮影)
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南大手門より入り、田郭門を通り、富士見櫓を左手に見、
さらに天神門をくぐり、東に向かう小道を進み、
三芳野神社に直進する細道を通ってお参りをするという
わらべ歌「通りゃんせ」のコース。
富士見櫓の手前にも御門があったようで、
御門があれば門番もいたでしょうし、
庶民がお参りをするのは難儀なことだったでしょう。
南大手門跡というのは
現在の川越市立川越小学校の敷地内なので、
許可なく立ち入ることはできません。
今回のウォーキングのコースからも外れていました。
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かつて、この高台の上に川越城一の高さを誇った
富士見櫓が建てられていたそうです。
川越城には天守閣が無かったので、
富士見櫓が天守閣に代わり、
見張りや防戦の足場として活躍をしていたのです。
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城があった頃は、南西の富士見櫓の他に
中央には太鼓櫓、東北の隅に虎櫓、本城の北に菱櫓、
四つの櫓があったそうです。
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階段を昇ってみると、残念ながら何も残されていません。
富士見と名がつけられているところから考えて
かつては富士山も眺めることができたのでしょうが、
今ではその眺望は、ガッカリかなと思われます。
頂上付近には、御嶽神社・浅間神社が祀られ、
その奥には稲荷神社もありました。
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川越城本丸御殿の中に
川越城富士見櫓模型が展示されています。
いつの日か再建される日が
来るのかもしれません。
2015.6.20