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まるみのあっちこっち巡り

ー33,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

重要文化財 旧岩崎邸庭園 時の風が吹く庭園

2019-04-17 00:10:54 | お出かけ 東京



明治29(1896)年に岩崎彌太郎氏の長男で
三菱第三代社長の久彌氏の
本邸として造られた旧岩崎邸。
北側正面玄関はルネサンス様式になっています。







往時は約1万5,000坪の敷地に
20棟もの建物が並んでいたとか。
現在は3分の1の敷地となり、現存するのは
洋館・撞球室・和館大広間の3棟です。







江戸期に越後高田藩榊原氏の江戸屋敷があり、
江戸時代の石碑、和館前の手水鉢や庭石、
モッコクなどに往時の庭をしのぶことができます。







建物内も見学できますが、写真撮影は不可。
ジョサイア・コンドルの設計により、
1896年に完成した洋館。

イギリス・ルネサンス様式やイスラム風の
モティーフなどが採り入れられています。







1階のベランダのタイル床は、イギリスから輸入した
ミントン社製のヴィクトリアン・タイルが用いられ、
目地なくタイルが敷き詰められています。







戦後GHQに接収され、返還後、1952年に国有財産となり、
最高裁判所司法研修所等として使用されました。

1961年に洋館と撞球室が「旧岩崎家住宅」として、
国の重要文化財に指定され、その後に和館、
煉瓦塀を含めた敷地全体と実測図が追加。

この和洋設置式の邸宅形式は、その後の
日本の邸宅建築に大きな影響を与えたそうです。







コンドル設計の撞球室(ビリヤード場)は、
洋館から少し離れた位置の別棟に建っています。
当時の日本では非常に珍しいスイスの山小屋風です。

洋館から地下通路でつながっているそうですが、
見学することはできません。







塀に家紋の「重ね三階菱」が残っています。
以前訪れた時には気付かずに通り過ぎたようです。







森鴎外の「雁」の作品にも登場します。
「無縁坂の南側は岩崎の邸であったが・・・」

そして、さだまさしさんの「無縁坂」によってさらに
知名度をアップさせたのが、庭園の南側の無縁坂。

忍ぶ 不忍 無縁坂 かみしめる様な
ささやかな 僕の母の人生

まるみは、「松坂屋上野店」に行ったので、
無縁坂には行きませんでしたが、
今度ゆっくりと散策してみたいと思います。

入園料:一般400円

東京都台東区池之端1-3-45

2019.2.3
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