まるみのあっちこっち巡り

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少しも退屈と云うことを知らず鴎外、小倉に暮らす 文京区立森鴎外記念館

2019-04-04 00:06:59 | ミュージアム



東京メトロ千代田線の千駄木駅1番出口を出て、
多くの文芸作品に登場する団子坂を上りきった所に
明治の文豪・森鴎外の旧居「観潮楼」跡地に
文京区立森鴎外記念館があります。

この坂を下りきると谷中に出ますし、
団子坂は、江戸や明治の古の顔が見え隠れする場所。
別名・潮見坂とも呼ばれ、家の2階からも
品川沖が見えたことにより「観潮楼」と名付けられたとか。

火災や震災により現存しない「観潮楼」ですが、
記念館は、火災や地震にも強固で凛とした建物です。

地下の展示室で、偉大な功績を知ることができます。
友人が卒論のテーマに「森鴎外」を選び、
津和野の永明寺のお墓参りまでしたことがあり、
その頃は著作も読んだものの、今ではご無沙汰です。

明治32(1899)年、小倉の第12師団軍医部長として赴任。
家族と離れ、自ら家政をとる新たな生活で、
土地の人々と交流し、勉強会を行い、外国語の学習、
史跡を巡るなど新たな学びの機会を得たそうです。

親友に宛てた手紙にも「少しも退屈と云うことを知らず」と、
記されており、小倉での充実した日々をうかがえます。
森鴎外の人となりが理解できたところで、
作品を読んでみたくなりました。







2階に図書室があり、鴎外に関する図書資料が
一部を省き当日の閲覧が可能になっています。
カフェや庭園があり、鴎外生前からあるといわれる
大銀杏や鴎外ゆかりの草花が植えられています。

東京都文京区千駄木1-23-4

2019.1.22
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