水盤に映る大雄宝殿が逆さ富士のごとく美しい瑞聖寺。
隠元和尚によって中国より江戸時代に伝えられた
禅宗の一宗派、黄檗宗の東京の中心寺院で、
1670年に創建され、山号は紫雲山、本尊は釈迦如来。

「新国立競技場」や「根津美術館」などを設計した
隈研吾氏が手掛けた瑞聖寺の庫裏。
中央の水盤を囲むようにコの字型に設計、
開かれた寺院をイメージしての配置だそうです。

大雄宝殿は、1992年に国の重要文化財に指定、
雄大な規模を持つ伽藍の中心建物です。
江戸に残された数少ない本格的な
仏堂建築として貴重なものとなっています。

テラス状の張り出しや外に吊るされた木魚、
正面中央の桃の彫刻がついた腰扉など、
それまでの日本の寺院建築とは異なる意匠が目を引きます。
二重屋根や丸窓なども特徴で、印象に残るものです。

春は桜、初夏の紫陽花など花を楽しむのも良いでしょう。
元祖山手七福神の一つ、布袋尊像があり、
お正月の七福神巡りもチャレンジできればと思います。
白金台の散策に欠かせないスポットの一つです。
東京都港区白金台3-21-19
2019.6.2