ラグビーW杯日本大会も日本チームの躍進もあり、
盛り上がっていますが、期間中に行われる
車いすラグビーの国際大会も昨日開幕。

場所は、渋谷区千駄ヶ谷にある東京体育館。
2018年7月から2020年東京オリンピックに向けた
改修工事が実施されている中での開催となりますが、
東京オリンピック・パラリンピックでは
卓球の競技会場として使用される予定です。

東京2020パラリンピックで金メダルを目指す
車いすラグビー日本代表にとって今シーズン最大の大会。
日本を含む世界トップクラスの8チームが出場、
10月16日(水)~10月20日(日)の5日間開催。

まるみが観戦したのは19:15〜20:45
予選リーグのアメリカ vs カナダの対戦。
車いすラグビーの観戦は初めてですが、
入場した際に配布されたパンフレットに
競技のルールや楽しみ方の簡単な説明があります。

さあ、ゲームが始まりました。
コート上で戦うのは4選手、障害の程度によって
重い方から順に0.5~3.5(0.5きざみ)の持ち点が設定。
8点以内で編成するのがルールです。

クラス分けは筋力テストや体幹機能テスト、
動作の機能テスト、競技観察を実施して決定。
ポイント制度で障害の軽い人だけではなく、
重い選手にも出場機会が生まれます。

車いす同士のぶつかり合いが許された
唯一の競技が車いすラグビー、
転倒してしまうこともあります。

その際には手助けが必要となります。

激しくぶつかることもあり、
試合中にタイヤがパンクしたりして、
交換することも度々あります。

ボールは、バレーボール程の大きさで、
通常のラグビーボールとは違います。
コートはバスケットボールと同じ広さで、
攻撃時間など、時間に制限を設けるルールがあり、
勢いをつけて走る、走る、走る。


それを阻止するべく体当たりもあり、転倒もあり、
そのあまりの激しさに、「Murder ball:殺人ボール」と
かつては呼ばれた歴史もあったとか。
キーエリアにディフェンス側が同時に入れるのは3人まで。
オフェンス側は10秒まで入ることができますが、
10秒を超えると反則となり、
相手チームのボールになります。

オフェンス側は40秒以内にトライ。
トライライン両脇にあるトライポストという
小さなコーンに触れると反則になります。
ボールを保持した状態で車いすの2つの車輪が、
トライラインに乗るか、通過すると1点が入ります。

オフェンス側はボールを持ってから12秒以内に
センターラインを越えなけれなりません。
ラグビーとは異なり、
前方へのパスは認められています。

一度センターラインを越えたら、
センターラインより自陣側にボールを戻せません。

1試合は8分間のピリオドを4回行い、
ピリオド間にインターバル(ハーフタイム)があり、
第4ピリオド終了時点で同点の場合は3分間の
延長戦を戦って勝敗を決定します。
時間に制限が多く、スピーディに試合が展開し、
ルールも分かってくると夢中になります。

世界3位のアメリカは強く、10点程の差をつけて勝利。
しかし、肝心なスコアボードを撮り忘れました。

去年の世界選手権で優勝し、
世界ランキング2位の日本は好発進していますが、
車いすラグビーの関心の低さが課題です。
準決勝以降のアリーナ席は有料となりますが、
2階・3階のスタンド席は無料で観戦が可能です。
ぜひぜひ車いすラグビーも応援しましょう。
東京体育館
東京都渋谷区千駄ヶ谷1-17-1
2019.10.17