まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

たのし うつくし 古伊万里のかたちⅡ 戸栗美術館

2020-03-06 00:15:05 | ミュージアム

旧鍋島藩屋敷跡に建てられた戸栗美術館は、
伊万里焼や鍋島焼、東洋陶器など約7000点の所蔵品があり、
年4回の企画展により、いろいろなテーマで鑑賞できます。

閑静な住宅街である松濤で見る古陶器の名品、
特別な時を過ごせるような気がします。

古伊万里とは、江戸時代に佐賀・有田を中心に作られた
磁器である伊万里焼で、日本初の国産磁器として誕生、
試行錯誤を重ね、技術が向上し、19世紀に入るまで、
日本磁器シェアをほぼ独占し、海外へも輸出されました。

初期の輸出品は、中国的ともいえる作品ですが、
次第に日本的な作品へと変化していく様子がわかります。
中国国内の動乱により中国の磁器輸出が減り、
技術が向上した日本の磁器が海外で人気を博したのでしょう。

伊万里焼は華やかな印象がありますが、
江戸では粋が好まれたようです。
地域によって好みが分かれるのも面白いところですね。

歌舞伎の影響を受けて、派手で目立つものが人気になるなど
こうした磁器や陶器も時代の流れを感じられるものです。
見た目の美しさと機能に適した形であることも重要、
こうしたことは、日本人の得意とするところかもしれません。

この展覧会では、皿や瓶、水注など、江戸時代の国内外の
人々の生活を綴った「うつくしいかたち」の
作品を約100点展示しています。
この展覧会は、3月22日までですが・・・。

戸栗美術館

東京都渋谷区松濤1-11-3

2020.1.29
コメント