福島県中南部に位置する白河市は、
古代より白河関が置かれた要塞の地でしたが、
江戸時代には名城・小峰城を中心に栄えた
長い歴史と文化が息づく城下町です。
その街を襲った東日本大震災の震度6強の揺れにより、
石垣9箇所にわたり崩落しました。
それから1か月後の4月11日には、震度5強による
余震で新たに1箇所の石垣が崩落しました。
震災で約7,000個もの石材が崩落しましたが、
それから8年後の2019年4月に完全復活
美しい佇まいを取り戻しました。
1632年に初代藩主・丹羽長重が本丸や二の丸を
総石垣造りに大改修した平山城。
戊辰戦争で三重櫓などが焼失しましたが、
平成3年に木造復元された三重櫓と
平成6年に復元された前御門が、
見事な石垣の上に建っているのです。
三重櫓の内部の見学も可能です。
入場料として決まった金額はありませんが、
心付けを箱の中に納めました。
日本100名城の一つにして国指定史跡の小峰城。
盛岡城、会津若松城とともに
東北三名城にも数えられています。
白河市のシンボルである小峰城、
震災によって崩落した石垣の早期修復や
小峰城跡整備のため寄付金を受付ているようです。
公園としても整備されており、市民の憩いの場です。
観光客にとっても名城を起点にして、
史跡を訪ね、伝統を知り、
名物グルメも堪能したいものです。
福島県白河市郭内1-2
2019.9.14