まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

日本刀の見方 パートⅢ 刃文 刀剣博物館

2020-04-28 12:11:09 | ミュージアム



日本刀を保存・公開し、日本刀文化の普及のため、
日本美術刀剣保存協会の付属施設として
昭和43年に開館した刀剣博物館。
渋谷区代々木からこちらに移転して2年です。







日本刀をどのように見ればよいのか、
どこが見どころなのかをわかりやすく示した
「日本刀の見方」と題し、「姿」「地鉄」「刃文」
それぞれに焦点を当て、鑑賞ポイントを解説する展示です。







時代とともに大きさ、種類、反りなども変化しています。

日本刀は約1000年前に誕生し、
現代まで作り続けられている日本の伝統工芸品。
武器としての役目を終えた現在も
世界中の人々を魅了し続けているのです。







日本刀の美は、姿や地鉄とともに「刃文」の美しさがあり、
直線的な「直刃」、緩やかな波のような「のたれ」、
華やかな「丁子」、様々な種類がありますが、
刀工の美意識や独創性が反映されます。
 
日本刀が「折れず」「曲がらず」「よく切れる」という
武器としての性能のみならず、姿の曲線美、
鍛え上げられた地鉄、華麗な刃文といった
美しさも兼ね備えた芸術品であると改めて感じました。







刃文の基礎的な見方、制作方法や記録方法を知り、
先人の技の結晶である刃文の美の奥深さを知ることとなります。

「刀はたしかに人を斬ることもある。
だが、本来の理由は人を活かすことにある。
人の心を磨き、精神を鍛練する道具でなくてはならね。
ゆえに武士の魂といわれる」

佐伯泰英著「酔いどれ小藤次留書 孫六兼元」

幻冬舎時代小説文庫

まるみが夢中になっている時代小説の一節ですが、
理解が深まっていく感じがした展覧会でした。







代々木にあった時に訪れたことはありますが、
シニアか外国人ばかりで場違いなところに来たかもと
思ったものですが、団体さんも大勢押し寄せ、
屋上庭園へと避難したほどでした。







2月22日から始まったこの展覧会ですが、
新型コロナウイルス感染拡大のため、
翌日から休館となってしまうため慌てて
訪れることにした方も少なくなかったでしょうか。







1階にあるカフェからは旧安田庭園が借景となります。
カフェといっても自動販売機があるだけですが、
ドリンクを購入してブレイク。

掲示物を眺めてみると墨田区内だけでも
数多くのミュージアムがあることにも驚きました。
今年のGWは、都内のミュージアム巡りができるかしら?
そう思ったものですが・・・。







熱心にカメラに収めている人がとても多く、
刀剣愛好家が若年層に増えていることは承知していたものの
こんなにも大勢いるのかと驚いた日でもありました。

東京都墨田区横網1-12-9

2020.3.1
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