500年の伝統に磨かれた入母屋造りの玄関は、
「四万たむら」の象徴となっています。
ここから湯めぐりの始まりとなり、
1階ロビーで「湯めぐりパスポート」に押印。

「四万たむら」に宿泊した時もこちらでチェックイン。
歴史を感じる玄関ですが、中は近代的です。
湯治場としての四万温泉の歴史も古く、
室町時代末期にはすでに湯治場が存在し、
江戸時代に入ると湯治客が多く集まるようになり、
江戸からの来遊も多かった旨が古文書に記されているとか。

創業500年の「四万たむら」では、代々伝わる
雛人形・雛細工を2月上旬から4月上旬の間に展示。
年代・大きさなどは様々ですが、
江戸時代の享保雛など
非常に貴重な人形が並ぶので必見です。
能面を被った高砂人形、胸がはだけた山姥と
金太郎親子の人形など珍しいものもあり、
老舗の風格を感じられる展示です。

入母屋の玄関を入った先のロビーがこちらです。
ここから3つに分かれた建物に客室があり、
木涌館、金涌館のエレベーターを
利用して浴場へ行きます。

露天風呂「森のこだま」が私のお気に入りです。
森の中につくられた露天風呂で、川のせせらぎの音など
自然の奏でるハーモニーにリラックス。
昔の風情そのままに再現した檜風呂の「御夢想の湯」も
幻想的な感じさえして「四万たむら」に
戻ってきたと思える湯なのです。

雪もちらついた四万の温泉街を歩き、
宿に戻りました。
群馬県吾妻郡中之条町大字四万
2020.2.9