まるみのあっちこっち巡り

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渋谷歴史発祥の地にある金王八幡宮

2020-08-25 00:30:56 | お出かけ 東京



JR渋谷駅の東口を出て国道246号に架かる
大きな歩道橋を渡り、渋谷警察署の奥に位置するところに
かつて「渋谷城」のあった場所があります。

金王八幡宮を中心とする一帯には、渋谷一族による城郭や
居館が建ち並び、渋谷警察署の辺りはお堀だったとか。







江戸時代には徳川将軍家の信仰を得て、
家光将軍決定の御礼として乳母である春日局と
守役青山忠俊によって造営されました。

権現造りで江戸初期の様式を現在にとどめ、
都内でも貴重な建築の一つに数えられています。







1092年、現在の渋谷の地に渋谷城を築き、
渋谷氏の祖となった河崎基家(渋谷重家)により
創建されたといわれる金王八幡宮の御祭神は、応神天皇。

社名にある「金王」は、重家の嫡男常光がこの神社に
祈願して金剛夜叉明王の化身として生まれたことにより
金王丸と称したことによるとされるます。

金王丸の名は「平治物語」、近松戯曲などにも登場し、
また土佐坊昌俊として「源平盛衰記」、「吾妻鏡」、
「平家物語」などにみえ、その武勇のほどが偲ばれます。
この砦の石はパワースポットとして注目されるているとか。







平安時代末期の武家勃興のころは、渋谷氏を中心とする
源氏諸将の伝説が、社寺や地名として残っていますが、
1524年に渋谷城は焼き払われてしまいました。

しかし、渋谷氏の後裔は全国各地に連綿と続いており、
明治の元勲東郷平八郎元帥も渋谷氏子孫の一人とか。







「金王八幡宮例大祭」は、毎年9月14日に行われる
渋谷で最大のお祭で、14基の神輿が「渋谷109」前に
集結するのですが、今年は中止となります。

東京都渋谷区渋谷3-5-12

2020.7.12

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