東武博物館を出て、向島百花園の脇を通過し、
隅田川七福神の寿老神とされた白鬚神社へ。

隅田川七福神は、佐藤菊塢や、百花園に集う
江戸後期の文人達により選ばれて、
これを庶民の間に流行させたのだとか。

旧寺島村の鎮守で、向島白鬚神社とも呼ばれます。
江戸東京野菜の一つ「寺島ナス」は、
通常のナスよりもやや小ぶりで、
皮が固く肉質がしっかりしているのが特徴です。
隅田川沿いの肥沃な土地が栽培に適していたのですが、
関東大震災後、宅地化による畑の減少で
生産が途絶えたものの、2009年に復活を果たしました。

白鬚神社は、951年に慈覺大師が関東下向時に、
近江の白鬚大明神の御分霊を
この地に祀ったと伝えられています。
主祭神は国土開拓の神、猿田彦大神。
旅立安全・交通安全・商売繁昌・方災除の神として
広く信仰を集めています。

「東向島・墨田・堤通・京島・八広・押上」地区の
氏神様として地元の人々に支えられてきた神社ですが、
1990年放火により社殿が全焼し、
1992年に再建されています。
東京都墨田区東向島3-5-2
2020.11.14