この日は、伝統の盤石の味「京懐石 美濃吉」の
暖簾をくぐることにしました。
1716年創業といえば、8代将軍吉宗の時代に
美濃の国大垣から京へ移り、三条大橋のたもとの一角に
腰掛茶屋を開いたのが「美濃吉」の始まりとか。
花懐石『姫椿』5,000円(税別)
17時までの入店でオーダー可能な昼の懐石料理、
食前酒と前菜からいただきましょう。
白味噌仕立ての椀物は、上品で優しい味、
ココロもカラダも温められていくようです。
お造りには生湯葉もありますね。
精進料理にも欠かせない伝統食材の湯葉は、
タンパク質が豊富です。
ひと足先に春を実感するような焼き物は、
鰆ふき味噌焼き、「春を告げる魚」のサワラは、
春に産卵のために沿岸へ寄るため
人目に付きやすいことからこの字があてられたとか。
旬菜は、二品の中から選びます。
もう一品は、海老と春野菜の天ぷらでした。
天ぷらは苦手、牛ひれ肉和風焼きに。
ご飯が恋しくなる一品でした。
野菜炊き合わせに季節のご飯
もう少しいただきたいと思いましたが、
水物、甘味と続き、結果丁度良い量でした。
果物盛り合わせ、白玉ぜんさい
どれも好みの味加減、堪能させていただきました。
店内の様子を伺ってみますと常連客が多いようです。
色々な食材をバランス良くいただきましたが、
最後の抹茶は、世界でも注目されるスーパーフード。
抹茶は粉にした茶葉をまるごと摂取するため、
茶葉に含まれている栄養素をすべて取り入れられます。
緑茶カテキン自体に抗ウィルス作用があり、
免疫力を整えたりとこの時代に欠かせないですよ。
ツレが選んだのが、京弁当牛ひれ付 3,000円(税別)
お手頃に京料理を楽しめる京弁当、牛ヒレ焼物付に。
他に吸物を白味噌椀に変更 プラス800円(税別)
茶碗蒸し付 2,500円(税別)、
天ぷら付 3,000円(税別)があります。
この内容でこの価格、コロナ禍での対応も流石です。
美濃吉のメンバーズクラブに入会しました。
特典は、ワンドリンクサービス。
私はオレンジジュース、ツレはお菓子付きの抹茶。
バレンタインデーも近いので、
ピンクの♡が散りばめられたの和菓子です。
京の老舗ならではのゆったりとした時間が流れ、
料理には、代々の叡智と洗練がみなぎり、
季節に寄り添った年中行事に触れ、
心も満たして店を後にします。
東京都新宿区西新宿1-1-4
新宿・京王百貨店8階
2021.2.7