まるみのあっちこっち巡り

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ミュージカル「 アリージャンス~忠誠~」 東京国際フォーラム

2021-03-17 23:37:28 | 観劇・ミュージカル・バレエ・コンサート



日本初演の「 アリージャンス~忠誠~」の上演。
第二次世界大戦のアメリカで、強制収容所に入れられた
日系人家族の実話をもとに作られた異色のミュージカルで、
2015年にブロードウェイで初演されました。

1941年、日米関係が険悪化し、日本が真珠湾攻撃
1942年、大統領令で日系人約12万人を10ヶ所の強制収容所に収容
1943年、日系二世による442連隊を編成し、「忠誠登録」を実施
1944年、日系男子の徴兵、拒んだものは投獄

戦時下でアメリカへの忠誠を問われた一家を巡る物語。

日系米国人の重厚な物語をミュージカル化し、
ブロードウェイで上演したのも凄いことだと思いますが、
日系人姉弟役の濱田めぐみさんと海宝直人さんが演じるので、
ぜひ観ておきたいと思いました。

歌って踊って楽しむだけがミュージカルではなく、
戦時下という異常な状態の中で「戦争とは」「忠誠とは」
「家族の絆とは」など様々な問題を問いかける作品で、
涙が頬を伝う、涙なしには観られないものでした。
(目に入った花粉が流れ出たことと思います)

バイデン大統領も日系人収容を「米国史で最も恥ずべきときの1つ」
改めて謝罪されていますが、1988年にレーガン大統領が過ちを認めて
大統領として初めて謝罪された時には、まだまだ知らないことが
多すぎることを今ほどには理解していなかった自分がいました。

テーマが重すぎて観るのを躊躇いもしましたが、
濱田めぐみさんと海宝直人さんの歌唱力と演技力が抜群で、
上條恒彦さんも祖父役で良い味を出していました。
カーテンコールでは、スタンディングオベーション

今、観るべき作品であったと思います。

脚本:マーク・アサイト/ジェイ・クオ/ロレンゾ・シオン
作詞・作曲:ジェイ・クオ
演出:スタフォード・アリマ
共同演出:豊田めぐみ
出演:濱田めぐみ/海宝直人/中河内雅貴/小南満祐子/
上條恒彦/今井朋彦/渡辺徹 他

東京国際フォーラム

2021.3.16

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