まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

旧公衆衛生院 建物見学(港区立郷土歴史館)

2021-03-16 23:56:49 | お出かけ 東京



1938年、米国ロックフェラー財団の支援・寄付のもと、
国民の保健衛生に関する調査研究及び公衆衛生の
復旧活動を目的に国が設立した機関、
「公衆衛生院」のために建設された建物です。







2002年に国立保健医療科学院として統廃合、
埼玉県和光市へ移転するまで使用されいました。
2009年、港区が取得し、耐震補強や
バリアフリー化等の改修工事を行っています。







建物の中に入ると印象的な中央ホールがあります。
建設当初の姿よく保存されている空間です。







床や壁に石材が多数使われており、
高級な仕上げになっています。







最上階の6階は、学生が宿泊するための寮でした。
授業を行う教室や実験室がある4・5階、
3階には旧院長室や旧書庫、2階は旧図書閲覧室、
1階には旧食堂などがあり見学ができます。







建物の中で最も手の込んだしつらえで、
当時高級であったベニヤ材が
ふんだんに使用されている旧院長室。
床は寄木細工という豪華さです。







この建物を設計したのは内田祥三氏で、
隣接の東京大学医科学研究所や東京大学の安田講堂などを
設計した東京大学建築学科教授です。
大倉土木(現・大成建設)による施工でした。

窓から見える建物のスクラッチタイルが







連続アーチ等の特徴的な外観は内田ゴシックと呼ばれたとか。
窓から望む風景の一つ一つが絵になるようです。
コロナ禍で利用できない施設などもありましたが、
またゆっくりと建物を楽しみに再訪したいと思います。

東京都港区白金台4-6-2
ゆかしの杜

2021.2.12

コメント