明治期の代表的陸軍軍人・乃木希典と
静子夫人をまつる乃木神社。
境内の梅の花が咲いていました。
梅の香りがするところを求めて、ウォーキング。
久し振りに乃木神社へ寄ることにしました。
乃木夫妻が殉死した旧乃木邸の隣地に
1923年の創建されたのが乃木神社になります。
乃木大将は、日露戦争における旅順攻囲戦の指揮や、
明治天皇の後を慕って殉死したことでも国際的にも著名。
明治天皇は、後の昭和天皇が学習院に入学する際、
その養育を乃木大将に託すべく、学習院長に指名し、
軍事参議官と学習院長を兼任しています。
境内には「教育の碑」があります。
梅の強い香りは邪気を払うとされていますが、
乃木神社では、梅の花が咲く期間限定で
「梅香守」を頒布しています。
「乃木坂46 」が CDのヒット祈願や成人した
メンバーの成人式を乃木神社で毎年行っているとか。
乃木神社前を西へ外苑東通りへと上る坂は、
江戸時代には幽霊坂と呼ばれていました。
乃木大将の殉死を悼み、赤坂区議会が改名を議決、
「乃木坂」と呼ぶようになったのです。
「一部の知識人からは時代錯誤として批判的に見られたが、
一般には美談とされ,やがて政府により軍国主義の
風潮を鼓吹するために利用されることともなった」
司馬遼太郎著『殉死』より
『坂の上の雲』『殉死』などを読むとこうして神として
まつられるのはどうかと思ったりもするのですが、
静子夫人はあっぱれと思える女性です。
ちなみにこちらは桜の季節に撮影したものです。
雷神木
1972年の乃木神社例祭前夜に落雷があり、
銅葺きの御本殿に落雷が考えられるところを
この楠の木が身代わりになったと思われるのだとか。
宝物殿
御祭神の石膏像、ご殉死の刀をはじめ、
遺言の條々、勲章、漢詩などを公開しており、
数々のゆかりの品が見られます。
赤坂王子稲荷神社
ご祭神御夫妻や父君の崇敬が篤く、
月詣りをされていたという
北区王子の王子稲荷神社を戦災復興を機に
1962年に勧請した縁りの神社です。
東京都港区赤坂8-11-22
2021.2.6