まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

大田区立勝海舟記念館

2021-12-12 00:42:48 | お出かけ 東京



国登録有形文化財である旧清明文庫を
保存・活用しながら増築し、
全国初の勝海舟記念館が開館されて2周年。

激動の幕末を共闘し、江戸無血開城へと導いた
徳川慶喜と勝海舟。主従の関係にあった
二人の約30年にわたる関係性を紐解く
「交差する主従 慶喜x海舟」特別展が行われています。







写真は昭和時代につくられた、晩年の海舟の胸像です。
(展示物の写真撮影は不可)

武士の子として江戸で生まれ、20歳で蘭学を学び、
「海防意見書」が高く評価され、幕府に仕え、
長崎の海軍伝習所ではオランダ人から海軍の技術を学び、
咸臨丸で太平洋を渡りサンフランシスコへ。
(CG映像を中心に咸臨丸の航海を体験)

1階では実物資料などをもとに海舟の一生を辿り、
2階では洗足池と海舟について学びます。

船好きの私としては、当時の航海図、羅針盤など
咸臨丸で使われていたと伝わるものや
船内の様子に触れられて感動でした。

江戸無血開城を実現、江戸を戦火から救いましたが、
「この時の心痛は誰にも分かるまい、
私の天寿を何歳縮めたことか」と、
勝海舟著『断腸之記』で記していました。

明治維新後も、旧幕臣として徳川家を支え、
その一方で政府からも頼りにされ、海舟の足跡を辿ると、
洗足池の自然を楽しみ、穏やかに過ごした晩年は、
ご褒美のような気がしてなりませんでした。







勝海舟記念館は、海舟に関する図書の収集・閲覧などを
目的に1928年に建てられた「国登録有形文化財 旧清明文庫」を
リニューアルしていますが、ネオ・ゴシック様式、
アール・デコ様式など昭和初期の貴重な建物としての見学も。

東京都大田区南千束2-3-1

2021.11.11

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