'07/05/30の朝刊記事から
金脈解明自殺の壁
緑資源官製談合 キーマン次々
緑資源機構の官製談合事件で、受注調整システムの原型を作ったとされる山崎進一・元森林開発公団理事(76)が29日、命を絶った。
落札業者からの政治献金が問題になっていた松岡利勝前農水相に続く訃報。
元機構理事高木宗男容疑者(59)らの逮捕から1週間足らずで起きた異常事態に、捜査への影響を懸念する声も出始めた。
政界と接し10年 元公団理事
山崎元理事は、林野関係者の間で広く知られた大物OBだ。
緑資源機構の前身の公団で林道畑を歩き、1990年まで生え抜きとして初の理事を務めた。
当時部下だった高木容疑者に、談合の手法を手ほどきしたとみられ、東京地検特捜部の事情聴取を連日受けていたさなかの自殺だった。
元理事のもう一つの顔は、政界との接点。
機構の事業を受注する森林土木業者など約300社でつくる「特定森林地域協議会」(特森協、昨年11月解散)の副会長に、約10年間にわたって在任。
特森協の政治団体「特森懇話会」が、松岡前農水相のパーティー券を購入していた経緯を知る人物としても注目されていた。