’08/01/27の朝刊記事から
高知空港 ボンバル機事故
機体納入前の修理ミス原因 事故調報告書案
全日空のボンバルディアDHC8-Q400が昨年3月、前輪が出ないまま高知空港に胴体着陸した事故で、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は26日までに「ボンバルディア社が、製造直後に行った修理でボルトを付け忘れた可能性が高い」とする最終報告書案をまとめた。
これまでの調査で、事故機は前輪格納扉の開閉部に、必要なボルトがなく、飛び出した「ブッシング」と呼ばれる部品が引っ掛かって格納扉が開かなかったことが分かっている。事故以前にボルト付近で行った作業は、ボンバルディア社での修理だけだったことから、事故調委は修理ミス以外に原因が考えられないとの結論に至ったという。
事故調委は報告書案を英訳し、近くカナダ当局を通じてボンバルディア社に送付。カナダ側が強く反論することも予想され、報告書が公表されるのは早くても4月以降となる見通しだ。国際民間航空機関(ICAO)の規定で、カナダ側が別の原因を強く主張した場合、報告書では日本側、カナダ側双方の結論を併記する可能性もある。