’08/02/19の朝刊記事から
航空管制トラブル
システム不具合 全国161便に遅れ
18日午後4時半ごろ、国土交通省東京航空交通管制部(埼玉県所沢市、東京ACC)の管制システムに不具合が生じ、約1時間45分にわたり管制官が使うレーダー画面に航空機の便名や飛行高度などが自動で表示されなくなった。
管制官が手入力で対応したため処理に時間がかかり羽田、成田両空港を中心に、全国各地の空港で出発機数を最大10分に1機に制限。
国交省のまとめによると、午後4時半以降に30分以上の遅れが出たのは羽田、成田、新千歳、中部、大阪、関西、福岡、那覇各空港の出発便で計161便に達し、最大遅延時間は約2時間という。欠航はなかった。
東京ACCのシステム障害は2003年3月と04年4月にも起きており、今後の再発防止が大きな課題になりそうだ。
不具合が起きたのは、航空機の便名や飛行高度などをレーダーに自動表示する航空路レーダー情報処理システム(RDP)。東京ACC内の回線に障害があり、航空交通管理センター(福岡市)から受診した航空機の飛行計画を、RDPに送信できないことが原因と判明した。
電源を入れ直したり、システムを立ち上げ直したりしたところ、復旧した。国交省は詳しい原因を調べている。