’08/02/20の朝刊記事から
東芝「HD」撤退 正式に発表
東芝は19日、「HD DVD」規格による次世代DVD事業から撤退する、と正式に発表した。プレーヤー(再生専用機)やレコーダー(録画再生機)の生産を中止し、販売は3月末をめどに打ち切る。機器購入者へのアフターサービスは当面継続される。東芝の撤退で、次世代DVDの規格争いはソニーなどの「ブルーレイディスク(BD)」が勝利する形となった。
日本ではオンキョーが製造中止の検討を始めており、日本メーカーが機器製造から全面撤退する見通しとなった。米マイクロソフトも機器販売を中止する方向という。
海外でも、HD方式を単独で採用していたパラマウント・ピクチャーズなどの映画会社がBDへ乗り換えていくとみられる。HD陣営が実質的に崩壊することになる。
記者会見した西田厚聡社長は事業を継続すると消費者と経営に大きな影響が生じると判断したと説明し、「苦渋の決断」だったと述べた。
撤退の理由について西田社長は、1月初めに米映画大手ワーナー・ブラザーズがHD陣営からの離脱を表明した影響が大きいと強調した。