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’08/03/23の朝刊記事から
台湾総統選 馬氏が圧勝
8年ぶり国民党政権
【台北22日共同】台湾総統選が22日投開票され、対中融和路線の最大野党、国民党の馬英九・前党主席(57)は過去最高の得票率で対中独立志向の与党、民主進歩党(民進党)謝長廷・党主席代行(61)を大差で下し、初当選を果たした。
馬氏は5月20日に新総裁に就任する。
任期は4年。
2000年に初めて国民党から民進党に渡った政権は8年ぶりに再び国民党の手に戻る。
馬氏は経済振興のほか、積極的な対中関係改善を公約に掲げており、民進党政権下で冷え込んだ中台関係は雪解けに向かう公算が大きい。
馬氏は1月の立法院(国会)選で国民党が圧勝した勢いを維持。
「台湾人意識の高まり」に対応して外省人(大陸出身者)ながら「台湾土着化」をアピールし、無党派層の幅広い支持を集めた。
馬氏は「選挙結果は、台湾の人々が清廉さと経済発展、中台の平和を望んでいることを示した」と勝利宣伝し、民進党に和解を呼び掛けた。
馬 英九氏(ば・えいきゅう)50年7月13日香港生まれ。台湾大法学部卒業後、米ハーバード大で法学博士号取得。党副秘書長、総統府秘書などを歴任し、93ー96年法務部長(法相)。98年12月ー06年12月台北市長。05年8月国民党主席に就任。07年2月13日党主席辞任を表明し、08年総統選への出馬を宣言した。