備 忘 録"

 何年か前の新聞記事 070110 など

080328 「中国政府の言っていることはうそだ」

2013-08-05 09:51:13 | 中国
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’08/03/28の朝刊記事から

「中国政府の言っていることはうそだ」

【ラサ(中国チベット自治区)27日共同】「ダライ・ラマは暴動と関係ない」「政府の言っていることはうそだ」。
27日、中国政府手配の取材で北京からチベット自治区ラサ入りしている外国メディアの記者団がチベット仏教の最有力寺院ジョカン寺で取材中に、外出を禁止されている若い僧侶ら30人ほどが突然現れて叫びだし「自由が欲しい」などと興奮した様子で”直訴”した。

僧侶らが姿を見せたのは27日午前。
ラサ中心部にある同寺院で、記者団が責任者から14日の暴動後の対応などを聞いていた時だった。
「うそだ。みんなうそだ」。
1人の僧侶が記者らに近づき、叫んだ。
「何がうそなんだ」と聞くと「みんなだ。政府の言っていることだ」と声を震わせて訴える。
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の関与に付いて「(暴動に)関係ないとみんな分かっている」と叫ぶ僧侶も。

外国メディアに政府の見解を否定するような意見を訴えれば、厳しい処分を受ける可能性もある。
だが、訴えを伝えるため、危険を承知で外国メディアの記者らを待ち受けていたようだ。
僧侶らは当局者を恐れる様子もなかった。

僧侶らは皆、20歳前後で、ラサで14日に起きた大規模暴動の前触れとなった10日の僧侶による抗議行動後、暴動とは関係がないのに寺院からの外出を禁止されているという。
中には自らの窮状を訴えるためか、ダライ・ラマに会って「直接話がしたい」と緊張した表情で語る僧侶もいた。

記者が「みんな何を求めているんだ」と尋ねると、口々に「自由」と答えた。
「外に出たい」という答えもあれば、チベット民族としての「宗教の自由」を求める声もあった。

興奮したやりとりが20分近く続いたが、最後は自治区政府の担当者が「次の予定があるから」と何度も促し、記者団を僧侶らから引き離した。

27日午後、再びジョカン寺を訪ねると、既に警官がロープを張って前日までと同様に封鎖していた。
自治区政府当局者は同日夜「一連の抗議行動や暴動に参加した僧侶の一部がジョカン寺などに逃げ込んでいるため、公安当局が捜査中で外出を禁止している」と説明した。

中国政府は、ラサが平穏を取り戻したことを外国メディアに見せるのを目的としていたが、僧侶らの行動は、くすぶるチベット民族の不満が容易に抑えつけられないことを見せつけた。



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