’08/03/28の朝刊記事から
バグダッド 政権打倒訴えデモ
【バグダッド27日共同】イラク治安部隊とイスラム教シーア派反米指導者サドル師の民兵組織マハディ軍との戦闘が続く首都バグダッドで27日、サドル師の支持者数万人が「マリキ政権打倒」を叫び、デモ行進した。
AP通信は25日に始まった戦闘による全土の死者数は推計200人に上ったと伝えるなど死者数が増加している。
首都では、銃撃や砲撃による爆発音が鳴り響くなど「過去数ヶ月で最も激しい戦闘」(住民)が継続。
南部の要衝バスラでも激戦が続いているほか、中部ヒッラーでは少なくとも60人が死亡したと伝えられている。
戦闘はシーア派聖地のカルバラをはじめクート、ディワニヤ、アマラなど中南部のシーア派地域に拡大した。
また、ロイター通信によると、バスラ近郊ズバイル付近で27日朝、武装グループが石油パイプラインを爆破した。
国営石油企業関係者によると、バラス経由の石油輸出量の3分の1が影響を受けるという。