’08/03/28の朝刊記事から
中国、対話を拒否
チベット暴動 米大統領要請に
【北京27日佐々木学】中国外務省の秦剛副報道局長は27日の記者会見で、チベット情勢についてブッシュ米大統領が中国の胡錦濤国家主席との電話会談を通じ、問題解決のためチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世との対話を促したことに対し、「現在起きている暴力犯罪の煽動と北京五輪の破壊活動を停止することが先だ」と述べ、中国政府として事実上拒否する方針を明らかにした。
秦副局長は「対話の窓口は開かれている」と述べる一方、「ダライ・ラマが祖国分裂の主張を捨て、分裂可動をやめ、チベットと台湾が中国の不可分の一部であることを認めるならばだ」と従来の主張を繰り返した。
中国政府はチベット民族の暴動を「ダライ・ラマ一派の策動」と決めつけ、1959年のチベット動乱でインドへ亡命したダライ・ラマを敵視する姿勢を崩していない。