’08/06/28の朝刊記事から
両親、姉殺害 死刑求刑の被告
心神喪失で無罪判決 水戸地裁支部
茨城県土浦市の自宅で2004年11月、両親と姉を殺害したとして殺人罪に問われ、死刑を求刑された男性被告(31)の判決で、水戸地裁土浦支部は27日、「被告は心神喪失だった」と無罪を言い渡した。
判決を受けて、茨城県は被告の措置入院を決めた。
刑事責任能力の有無が争点だったが、伊藤茂夫裁判長は「被告は統合失調症で、長期間の引きこもり生活により父親に殺されるという妄想が次第に悪化。犯行時は物事の善悪を認識して行動する能力を失っていた」と認定。
捜査段階の精神鑑定を踏まえ、「事前に凶器を準備するなど計画性があり、完全に責任能力はあった」とする検察側の主張を退けた。
公判中に実施された精神鑑定で鑑定医は「被告は統合失調症で、善悪の判断を著しく欠いた状態だった」としていた。
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