’08/08/21の朝刊記事から
華国鋒元主席が死去 毛沢東後継、文革を終結 87歳
【北京20日高山昌行】中国国営新華社通信によると、毛沢東・元中国共産党主席の後継で、江青・毛沢東夫人ら「四人組」の逮捕を断行した華国鋒・元同党主席が20日午後零時50分(日本時間同1時50分)、病気のため、北京市内で死去した。
87歳。
華氏は党主席、党中央軍事委員会主席、首相の3ポストを握ったが、鄧小平氏との党内闘争に敗れ、1981年に失脚していた。
華氏は山西省交城県の出身で、日中戦争中の38年に共産党に入党。
49年の新中国建設後は毛沢東主席の忠実な部下として順調に昇進し、75年に副首相に就任。
76年1月の周恩来首相死去後、首相に昇格し、党第一副主席に就いた。
76年9月の毛主席の死去後、文化大革命(文革)を主導した江青氏や張春橋副首相(当時)ら四人組打倒に動き、葉剣英・中央軍事委員会副主席(当時)ら長老と協力して同年10月に逮捕。
10年間にわたって中国を大混乱に陥れた文革を事実上、終結させた。
華氏は同月、党主席と党中央軍事委主席に就任。
しかし、毛沢東思想の絶対的な信奉者だったため、四人組逮捕後に復権を果たした鄧小平と経済再建などをめぐり対立。
78年12月の第11期中央委員会第3回全体会議(3中全会)で実権を鄧氏に奪われ、中国は改革開放に大きく政策転換した。
華氏は80年9月に首相を辞任、81年6月に党主席と党軍事委主席からも退いた。
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Kodak DC4800