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071214 NHK会長 ”更迭”なぜ今?

2012-02-07 22:38:16 | 社会
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’07/12/14の朝刊記事から

NHK会長 ”更迭”なぜ今?
受信料収入回復、番組も好調


NHK経営委員会が13日、来年1月に任期切れを迎える橋本元一会長を再任しない事を決めた。
NHK会長が1期で交代する例はほとんどなく、事実上の「更迭」。
経営委が会長交代を求めたのは、橋本会長の進めるNHK改革を「生ぬるい」と判断したためだが、不祥事の影響で落ち込んだ受信料収入を回復させるなど実績もあげてきただけに「なぜ交代しなければいけないのか」と、局内からは戸惑いの声も出ている。

「(橋本会長ら)執行部が提案した次期経営計画は踏み込んでいない。(前回の)3年計画と比べても変わっていない」

経営委の古森重隆委員長(富士フィルムホールディング社長)は同日の会見で橋本会長ら執行部の改革は不十分だと決めつけた。

ただ会長交代については、古森委員長が6月に就任した時点から念頭にあった。
「古森さんは、小泉政権の構造改革を継承する安倍晋三前首相に近い。NHKでも急進的な改革を押し進めるだろう」との見方が局内で強かったのだ。

実際、古森委員長は、開局以来初めてとなる受信料の値下げを求めた菅義偉前総務相の意向に沿う形で、大幅な値下げをNHKに要求。
橋本会長がこれに抵抗したため、両者の対立が激化した。

しかし、橋本会長に不利な状況が続いた。
NHKは今年に入っても職員の不祥事が相次ぎ、そのうえ職員の天下り先とかねてから批判されていた子会社が多額の利益剰余金を抱えていることが判明。
結局、それらが橋本会長更迭の引き金になった。

とはいえ橋本会長は、制作費着服に端を発した2004年の一連の不祥事の影響で失った受信料収入の回復に着手。
不払い者に対する法的措置などを実施し、経営は一時の危機的状況を脱した。

また、番組面でも、大河ドラマや朝の連続テレビ小説で高視聴率を獲得。
格差を描いたNHKスペシャル「ワーキングプア」で本年度の新聞協会賞を獲得するなど、それなりの成績を残している。

局内からは「橋本会長が経営の危機を乗り切った事は確かだし、これといった手落ちもない」といった声も漏れ始め、経営委員会と局内の反目は抜き差しならないものになってきた。




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