
'07/06/23の朝刊記事から
F15訓練移転問題 住民が事実上容認
苫小牧市の振興策了承
【苫小牧】在日米軍再編に伴うF15戦闘機訓練の空自千歳基地移転問題で、苫小牧市と航路下住民でつくる市航空機騒音対策協議会が22日、同市内で開かれ、住民側は移転の見返りに国に要望する地域振興策として、プールなどの健康増進施設を建設するという市側の提案を了承した。
移転反対の立場を堅持してきた航路下住民が補償措置を認めたことで、事実上、訓練移転を容認したことになる。
振興策となる施設は、プールに小体育館やトレーニングジムなどを併設し、2010年度の開設を目指す。
このほか、市道の整備なども予定され、国は財源として再編交付金などを充てる考え。
市側提案は6月上旬、住民側に示されていた。
市は今後、08年度の政府予算案に盛り込むよう求めていく。
航路下住民の1人で同協議会の星野邦夫会長は「市が政府に振興策を要望していくことをわれわれが了承したということだ。依然として、地域には容認、反対さまざまな意見がある」と話している。