'06/12/27の朝刊記事から
姉歯被告に懲役5年
耐震偽装 初の実刑判決
東京地裁 事件で「最大の責任」
耐震強度偽装事件で、構造計算書を偽造したとして建築基準法(構造耐力)違反の罪に問われ、議院証言法違反(偽証)などの罪でも起訴された元一級建築士姉歯秀次被告(49)に対し、東京地裁は26日、求刑通り懲役5年、罰金180万円の判決を言い渡した。
耐震強度偽装事件
一級建築士だった姉歯秀次被告が構造計算書を偽造し、地震によって倒壊の恐れがある強度不足のマンションやホテルが建設、販売された事件。
昨年11月に国土交通省が公表した。
捜査の結果、姉歯被告やマンション販売会社ヒューザーの元社長小嶋進被告ら6人が起訴された。
地方自治体や民間の指定確認検査機関は偽造をチェックできず、姉歯被告による偽装物件は、18都府県で計99件確認された。
その反省から「構造設計一級建築士」認定制度が創設され、安全性のない建物を完成させた建築士らに対する建築基準法違反の罪の罰則についても「罰金50万円以下」から「3年以下の懲役または罰金300万円以下」に改正された。