’08/05/16の朝刊記事から
日本の援助隊北京に 第1陣30人
政府は15日、中国・四川大地震に関し、60人規模の国際緊急援助隊を派遣、第1陣として約30人が成田空港を出発し、同日夜北京に到着した。
16日に被災地に入り、救助活動を開始する。
第2陣の約30人も同日出発する。
これとは別に医療チーム約20人の派遣も検討している。
援助隊の小泉崇団長は北京空港で記者団に対し「厳しい環境での活動になると覚悟している。生存者がいることを信じ、一人でも多くの人を救出するという使命に徹したい」と述べた。
援助隊は、成都の北約400キロにある四川省青川県で捜索・救助活動を始める。
今回の地震で、中国が外国からの援助隊を受け入れるのは日本が初めて。
日本が中国に援助隊を派遣するのは、1989年の大洪水、2003年の新型肺炎(SARS)発生に続き3回目となる。
援助隊は外務省職員を団長に、消防庁17人、警察庁20人、海上保安庁14人、国際協力機構(JICA)関係者で構成。
災害救助犬3匹も含まれる。
これに関し、福田康夫首相は15日夜、首相官邸で記者団に「わが国としてできる限りのことをする」と強調した。
中国側の受け入れ表明が地震発生の3日後だったことについては、「あれだけの大地震で実情、実態把握に時間がかかるのは当然だ。やむを得ない」と述べた。