Kodak DC4800 ベトナム
‘07/02/25の朝刊記事から
情報衛星打ち上げ
4基目 全地球監視体制整う
宇宙航空研究開発機構は24日午後、政府の情報収集衛星レーダー2号機を載せたH2Aロケット12号機を、種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から打ち上げた。
衛星は予定の軌道に入り、太陽電池パネルも展開して順調に機能、打ち上げは成功した。
レーダー2号機は2003年11月の打ち上げに失敗。
今回の成功で、軌道上の光学1、2号機、レーダー1号機と合わせてようやく全4基が揃い、地球上のあらゆる地点を24時間で1回以上、撮影できる準備が整った。
1998年、北朝鮮の「テポドン」発射を機に導入が決まった偵察システムが、今年夏ごろ本格運用を迎える。
日本の基幹ロケットであるH2Aは、初めて6回連続の打ち上げ成功となった。
レーダー2号機と同時に打ち上げた光学3号機実証機も順調で、4基のシステムとは別に、解像度を従来の約1メートルから約60センチに引き上げる技術を確かめる。
成果は09年度打ち上げ予定の光学3号機の実機に生かす。