道の駅野沢温泉にて、車中泊を敢行した我々。
道の駅で鋭気を養い、早朝にフレッシュスタートを図るという当初のもくろみは見事に外れ、
「壇ノ浦レポート」のお二人のごとく、まったく寝れなかったのでした。
このまま車中泊を続けても、眠いのに寝られないという地獄が続くだけ。
それならばいっそ温泉に入って、眠気を吹き飛ばしてから前進しようではないか。
そう考え、早々に道の駅を後にしたのでした。
道の駅に着いたとき、お前さんたちの顔を見たとき・・・
私はすごく嬉しかったけど・・・・・・お前さんたちは我々の味方ではなかったんだね・・・。
道の駅から国道を離れ、丘を越えて温泉街へと車を走らせていきます。
温泉街の入口にある
これから湯治と相成るわけですが、このときの我々の体調ははっきりいって最悪。
女王様は、昨年来のめまい症が治らないまま。
私は、逆流性食道炎とぢ・・・すなわち闘痔。
そして第2王子は、だるくて熱っぽいという時節的にやばい症状が出ていたのでした。
こんな我々に追い討ちをかけたのが、あの車中泊だったのでした。
駐車場から15分ほど歩き、中尾の湯に到着。
男湯が右手、女湯は左手に入口があります。
入浴料は、なんと無料。
野沢温泉には、こうした公衆浴場が13箇所もあるそうです。
宿泊施設を伴わない「外湯」と呼ばれる公衆浴場が多くあるのが、野沢温泉の特徴のひとつといえます。
外湯は、江戸時代から続く「湯仲間」という地元の住民による組織に管理されてきました。
そして内地の住民だけでなく外部の観光客にも広く開放されており、寸志(≒無料)で入浴することができます。
地元の人々が長い間守ってきた温泉。
そのたたずまいはいたって質素なものです。
他の入浴客がいないときに、失礼させていただいた画。
中に入ると、右手に脱衣場、そしてすぐに浴場。
脱衣場と浴場に仕切りはあるものの、同じ空間にあります。
洗い場は水の蛇口があるだけで、シャワーはなし、お湯も出ません。
身体を洗ったら、浴槽の湯で洗い流さなければなりません。
備品はケロリンの湯桶があるだけで、腰掛けすらありません。
シャンプー、石鹸の類も当然なく、その場で売っているわけでもないので、必ず持参しなければなりません。
浴槽は2つに分かれていて、狭いほうが「熱い湯」、広いほうが「ぬるい湯」です。
ぬるい方は、ホースの水でさらに温度を下げることができます。
「ぬるい」と中尾さんはおっしゃいますが、かなり熱いです。
熱さに強くない私は、最初に入ったら10秒で出てしまうほど。
3回目くらいでようやくゆったり入れるレベルです。
それでも、泉質は最高!
温泉にめったに入らない私でも、「これはいい湯だ!」とわかるくらいです。
車中泊のダメージも幾分癒やされ、眠気も吹っ飛び活力も充たされていきました。
左手の「あつい湯」にも挑戦・・・これはくそあちぃ!!
片足を突っ込んだだけで熱さを実感。
これは、かの伝説の熱湯コマーシャルのお湯くらいの熱さ(約50℃)じゃなかろうか?!
何も宣伝することのない私は即座に足を引っ込め、二度と「熱い湯」には入りませんでした。
・・・・・・あれ? そういえば第2王子はお湯に入ったのかな?
風呂あがり。
歩いて駐車場に戻っていくわけですが、復路は違う道を歩きました。
13の外湯のひとつ・
神社の脇にたたずみ、平成30年(2018年)に新築されています。
観光案内所の隣りにあるシュナイダー広場。
「アルペンスキーの父」と称されるハンネス・シュナイダーの事蹟を記念したものです。
シュナイダーは昭和5年(1930年)に秩父宮
駐車場の近くにある
建物は3階建てですが、お湯があるのは1階のみ。
2階は民宿組合が入っているそうです。
駐車場に戻ってきました。
女王様と私は、気分爽快の朝を迎えることができました。
第2王子は・・・・・・車中泊のダメージをリカバーするには至らなかったようです。
このあと第2王子は、長い車中の時間をほとんど寝て過ごすこととなります。
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