以前住んでいた街だけに、単純に他人事とは思えません。
住んでいた頃も、市庁舎に民間ビルを賃貸することを巡っての利権問題など、どちらかというとしょうもない議論が多かったような。
今回も市長選挙戦での主張が発端で問題がこじれて、行き詰っての辞任ということですが、その候補者を市長に選んだのは市民なんですから、そもそも市民自身が他市に処理委託しているゴミ処理費用を無駄だと思っていたということでしょう。
ここが責任者 首長の厳しい立場だとは思いますが、辞めることで問題の解決になるのか、むしろどちらかと言えば投げ出したようにも映ります。
市民の当事者意識も問われるところです。
委託費用が無駄なら自前の焼却場を持つのか、いやいや設備不足の問題をお金を支払って解決するのか、どちらも嫌という理屈は通りません。市民として明確な意思も示さなければ根本の解決にはならないでしょう。
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<小金井市長が引責辞任 ごみ処理費発言めぐり周辺自治体と摩擦>
産経新聞 http://sankei.jp.msn.com/ 2011年11月1日
東京都小金井市の佐藤和雄市長(54)は1日、周辺自治体や一部事務組合に委託している可燃ごみ処理の費用を、4月の市長選で「ムダ遣い」と表現したことが原因で委託先との関係がこじれ、ごみ収集が滞る恐れが出た責任を取るとして、市議会に辞職届を提出した。議会は12日付の辞職に賛成多数で同意。公職選挙法の規定で、50日以内に市長選が行われる見通し。
「悩みに悩んだ末の決断です」。就任からわずか半年で辞任に追い込まれた佐藤市長は1日、市役所で記者会見を開き、辞任の決断に至った経緯を説明し市民に謝罪した。
小金井市は、調布、府中両市と運営していた二枚橋焼却場を老朽化から平成19年に閉鎖。新処理場の建設が進まないことから、周辺自治体などに可燃ごみの処理を委託してきた。
佐藤市長らによると、市長選での発言がきっかけで、周辺自治体との関係が悪化。ここ数カ月は発言の撤回と釈明、周辺自治体などへの謝罪と支援要請に追われる日々だったという。しかし委託先は決まらず、与えられた処理枠を使い切るタイムリミットが今月15日前後に近づいていた。
「政治生命をかけて安定的な処理態勢の構築に取り組んできたが、(周辺自治体の)支援を得られていない。私の発言が障害となっており、職を辞すことが最大のおわびだと考えるに至りました」と述べ、辞職までの間、周辺市長らに協力を求めるという。
選挙戦当時はごみ処理問題の抜本的解決を公約に掲げた佐藤市長だったが、新たなごみ処理システムの構築などは依然、緒についておらず、就任後半年の成果としては「生ごみの堆肥化事業を進めた」と強調するだけだった。「ムダ遣い」とした発言については、「率直に言って甘かったと思っております」と謝罪。市民に対しては「とりわけ選挙で私に一票を投じてくださった皆さんには、申し訳ない思いです」と結んだ。
後継市長選への出馬については「まったく念頭にない」と言明した。
住んでいた頃も、市庁舎に民間ビルを賃貸することを巡っての利権問題など、どちらかというとしょうもない議論が多かったような。
今回も市長選挙戦での主張が発端で問題がこじれて、行き詰っての辞任ということですが、その候補者を市長に選んだのは市民なんですから、そもそも市民自身が他市に処理委託しているゴミ処理費用を無駄だと思っていたということでしょう。
ここが責任者 首長の厳しい立場だとは思いますが、辞めることで問題の解決になるのか、むしろどちらかと言えば投げ出したようにも映ります。
市民の当事者意識も問われるところです。
委託費用が無駄なら自前の焼却場を持つのか、いやいや設備不足の問題をお金を支払って解決するのか、どちらも嫌という理屈は通りません。市民として明確な意思も示さなければ根本の解決にはならないでしょう。
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<小金井市長が引責辞任 ごみ処理費発言めぐり周辺自治体と摩擦>
産経新聞 http://sankei.jp.msn.com/ 2011年11月1日
東京都小金井市の佐藤和雄市長(54)は1日、周辺自治体や一部事務組合に委託している可燃ごみ処理の費用を、4月の市長選で「ムダ遣い」と表現したことが原因で委託先との関係がこじれ、ごみ収集が滞る恐れが出た責任を取るとして、市議会に辞職届を提出した。議会は12日付の辞職に賛成多数で同意。公職選挙法の規定で、50日以内に市長選が行われる見通し。
「悩みに悩んだ末の決断です」。就任からわずか半年で辞任に追い込まれた佐藤市長は1日、市役所で記者会見を開き、辞任の決断に至った経緯を説明し市民に謝罪した。
小金井市は、調布、府中両市と運営していた二枚橋焼却場を老朽化から平成19年に閉鎖。新処理場の建設が進まないことから、周辺自治体などに可燃ごみの処理を委託してきた。
佐藤市長らによると、市長選での発言がきっかけで、周辺自治体との関係が悪化。ここ数カ月は発言の撤回と釈明、周辺自治体などへの謝罪と支援要請に追われる日々だったという。しかし委託先は決まらず、与えられた処理枠を使い切るタイムリミットが今月15日前後に近づいていた。
「政治生命をかけて安定的な処理態勢の構築に取り組んできたが、(周辺自治体の)支援を得られていない。私の発言が障害となっており、職を辞すことが最大のおわびだと考えるに至りました」と述べ、辞職までの間、周辺市長らに協力を求めるという。
選挙戦当時はごみ処理問題の抜本的解決を公約に掲げた佐藤市長だったが、新たなごみ処理システムの構築などは依然、緒についておらず、就任後半年の成果としては「生ごみの堆肥化事業を進めた」と強調するだけだった。「ムダ遣い」とした発言については、「率直に言って甘かったと思っております」と謝罪。市民に対しては「とりわけ選挙で私に一票を投じてくださった皆さんには、申し訳ない思いです」と結んだ。
後継市長選への出馬については「まったく念頭にない」と言明した。