ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

ステッラ劇場第12夜 ガルジューロ「マリア・アントニエッタ」

2009年05月12日 | オペラ
このオペラは全くわからない、作曲者すら知らない・・・。
「マリア・アントニエッタ」だなんて「マリア・カラスとアントニエッタ・ステッラの一騎打ちか」と思えば楽しいのですが・・・。

今日はじめて聴きました。
最初、イタリア放送局のアナウンサーがとんでもない早口?で解説。
「わからない、何言ってるんだか・・・」情けなかった・・・何度も聴き、やっとわかりました。

マリア・アントニエッタとは「マリー・アントワネット」のイタリア語読み。
ステッラはマリー・アントワネット、王はミルト・ピッキ、他にミラボーとかフェルゼン、など。

安心して演奏を聴きました。
ミルト・ピッキとかヴァルデンゴとか名歌手がいて、聴きごたえがあります。
強烈な声で歌うステッラ、やはりイタリア女だなあ・・・と思ったりして。
全体として名歌手が揃っているのですが、やはりグランドオペラではない・・・大がかりなバレエや合唱に欠ける、と思ったり。

でも、このオペラ、パリのベルサイユなんて思えない、イタリアオペラなんです。
比較的新しい作曲技法、と思えます。

これで「ステッラ劇場 全12夜」はおしまいです。
ミー先生、ありがとうございました。
でも、ヴェルディのオペラを聴く日が多かったです。
「アッティラ」「レニャーノ」最高でした。
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ステッラ劇場第11夜 ジョルダーノ「フェドーラ」

2009年05月12日 | オペラ
ジョルダーノは「アンドレア・シェニエ」で有名ですが、この「フェドーラ」は女性に大きなウエイトを置いたオペラと思います。
ストーリーは、ロリス伯爵に婚約者を殺されたフェドーラは、復讐を誓いますが、ロリスは「言葉にできぬこの想い」とフェドーラへの愛情を歌いますが、フェドーラはロリスを訴え、ロリスの家族は殺されます。
ロリスを愛してしまったフェドーラは、自分のしたことを後悔しますが、ロリスは許そうとはしません。フェドーラは服毒自殺をとげ、ロリスは悲しみます。

愛と憎しみの交差、ロリスがフェドーラの婚約者を殺したのは、自分の妻と不倫をしていたから、ということですが、ロリスだってフェドーラに愛を歌うじゃないか、もう、すごいなあ、と思いながらも、「まあ、いいか、歌が素晴らしいんだから」と妥協。

私のことですが20数年前、トリノのオペラハウスの指揮者であるベルニッツイにレッスンを受けた時、「あなたの声はリリコ・スピントです。ジョルダーノのフェドーラなどが声に合っています」などと言われ、サンツオーニョ版のスコアを購入したのですが、歌っていません。

ステッラを聴いて「ふう、歌わなくてヨカッタ」と思いましたよ。
リリコ・スピントというより完全にドラマティコじゃないですか。
無理無理、声がやられます。
ステッラは軽々ですが、私はギーギーいうでしょうよ。

ジョルダーノはオーケストラの処理が上手い作曲家ではありませんし、合唱ももうひとつで、グランドオペラというよりヴェリズモでしょう。
数人の名歌手がすべてを背負うオペラです。

テノールがコレッリかデル・モナコのような情熱的なタイプだったらいいのですが、アルド・ボッティンは声はいいのですが、情熱にまかせるところはない・・・
すべてステッラにかかってきて、プリマドンナ・オペラになっています。
でも、素晴らしいフェドーラ、魅力的です。
コメント (2)
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